IDEA ~青年海外協力隊 en Colombia~

青年海外協力隊/2019年度3次隊→2022年度7次隊/コロンビア/マーケティング

新市場開催 → 需要と供給のTaller & 配属先のバレンタイン旅行 en 2023

先日、SHEPに参加しているVereda(集落みたいな感じ)の依頼で、そのVereda近くの大きめのVeredaで新たな市場を開催しました。

 

というのも、そのVeredaは市の中心まで車で2時間程かかるかなり奥地にあるところにあり、街の市場に販売に来るのが難しいため、何か販売経路が欲しいと。そこで同僚がその場所で市場を開催することを提案したところ、農家さんも乗り気になって開催の運びとなりました。

 

正直そんなに人が集まるのかは疑問でしたが、日曜日のミサに合わせて準備をしたので、山奥のVeredaとは思えないくらいの大賑わいでした。

 

ただ、開催前に問題もあって、いざ当日が近づいてきたタイミングで、「売るものがない」と農家さんが言ってきたそうです。なんとか開催はできましたが、正直市場とは言えないくらいの品数の少なさ…。

 

この件にメインで携わっていたマーケティング担当の同僚も、なんで今更そんなこと言ってくるんだ、みたいな愚痴をこぼしていました…。

奥のテーブルに置かれているのが全ての商品。隣に置いてあるアンケートに答えてくれた人に配る用の本の方がなんなら目立つくらい。

 

何はともあれ開催にはこじつけられて、農家自身で市場を開いてものを売るという経験ができたのは大きな一歩かなと思います。

 

そしてこの市場をより盛り上げるための対策として、チームの会議で「生産品目多様化の為の農業技術の支援」をしていこうということになりました。で、何の作物を作っていくかという話になったとき、カウンターパートから「SHEPの市場調査を先に持ってきて、そのうえで品目決定すればいいんじゃない?」という提案があり、そのスキームで進めていくこととなりました。

 

そして農家たちに市場調査を農家に提案してみましたが…、ほとんどリアクションがなく…。これこれこういう目的で調査するけどどう?という聞き方をしたのですが、それでも「何のために行くの?」という質問を返されてしまいました。

 

そこで、その状況で無理やり市場に連れて行ってもやらされてる感もあるだろうし、目的を理解せずにやっても良い成果は得られないと思ったので一旦調査はペンディングに。

 

で、思いついたのが「需要と供給とは何ぞや?」ということを説明しなければということ。

 

今までのマーケティングのTallerは、複数の日本の農家のためのマーケティングの本の内容を整理して、簡潔にかつコロンビアの状況に合わせるような形で資料を作ったり説明してきましたが、そもそも需要と供給とは?というテーマになると基礎の基礎過ぎるのか本やネットでもあまり詳しく載っておらず、7割方を自分の元々ある知識で一から作成しました。

 

少し驚いたのが、Tallerの冒頭で、「需要と供給という言葉を知っていますか?」という質問をした時、「まあ、なんとなく」くらいの回答が返ってくると思っていたのですが、実際には全員が「知らない」ときっぱり。この瞬間、今までやってきたTallerももっとシンプルにする必要があったのではないかと思ってしまいました。

 

とはいえ需要と供給については少し理解してくれたようで、多少は市場を調査することに前向きになってくれたように感じています。

 

そんな感じで、ここ最近は同僚(都市部の人)と農家の時間の正確さや前述の通り直前で売るものがないって言ってくる自由さや学力なんかは差をかなり感じるようになります。差があること自体は早い段階から分かってはいましたが、ここ最近はよりギャップを強く感じています。

 

例えば、農家との大きな会議がある場合、同僚たちは「何時までに〇〇に着かなきゃだから、6時10分にタクシーで拾うね」みたいな10分刻みで時間設定をします。で、タクシーを拾うまでの時間とかがあって多少はずれますが、実際にほぼ時間通りに来てくれて、予定された会議の開始時間までに準備を終わらせていることがほとんどです。が、実際に時間通りに来ている農家さんは少数で、30分くらい経過した時点でそこそこ集まって、1時間経ったらようやく揃うくらいの感じです。

 

もちろん、他の発展途上の国に比べると、全然正確な方だし、なんなら先進国の人でももっと時間にルーズな人もいます。が、都市圏の人と農家のギャップという意味では(もちろん他の国でもあるとおもいますが)、同じ国の同じエリアの人なのに、結構な差を感じます。

 

これからTallerやら何かをするときは、このことをよく念頭に置いて進めていければと思います。

 

■配属先の福利厚生旅行

今年もコロンビアのバレンタイン月間の9月に、配属先の福利厚生日帰り旅行があり、7月同様、とあるFinca(山の中にあるイベント会場やらプールやら色んな施設があるところ)に行ってきました。

今回もなぜか最初にエクササイズをやらされたけど、途中から何人かでばっくれてバレーボールへ笑

 

その後はプールに…と思ったけど前回の場所以上に水が汚すぎて躊躇してたら、仲の良いメンバーたちが山奥の川まで行くというので便乗。

 

昼食後は、コロンビアの伝統スポーツ「Tejo」を。大小ある鉄球から自分に合ったサイズを選んで、地面に刺さっている3つの棒に向かって投げて倒すという、要するにクラシカルなボーリング。

 

こっちはTejoの短距離版で、ヨーヨーみたいな円柱型の鉄を的に埋め込んだ爆竹に向けて投げる的当てみたいな。

 

今回もAmigo secretoという要するにプレゼント交換会がありました。ぼくはお菓子と、DECATHLONというフランスに本社があるユニクロのスポーツ版みたいな店の商品券をもらいました。けっこう利用してる店なのでかなり実用的で嬉しい。

 

9月は事務所にこんな感じでメッセージを書くスペースが。

 

もう来年のこのイベントには参加しないんだなーと思うと、残り時間が少なくなっているのを実感します。こういったイベントも存分に楽しんでいきたいです。