IDEA ~青年海外協力隊 en Colombia~

青年海外協力隊/2019年度3次隊→2022年度7次隊/コロンビア/マーケティング

農家の子どもたちへ日本文化教室開催

5月1日(月)は祝日で世間的には3連休でしたが、そんな中ハードスケジュールな出張に行ってきました。

2カ月くらい前にEl Carmen de Chucuríの農家の方から依頼があった、Vereda(集落)の子どもたちに日本の文化や折り紙を教えるためです。

 

土曜の17時発のバスに乗ってホテルに22時半到着、翌日は5時発と4時間睡眠くらいでVeredaへ向かいます。

 

が、この移動でトラブルが。土砂崩れで道が塞がれて立往生。復旧の見込みはありそうだったので少し引き返して一応店をやっている農家で朝食を食べつつ待機することに。

最初は農家の人がいなくて(まだ睡眠中?)、現れるのを待つ間眠すぎて30分くらい仮眠できたので助かりました…。

今まではPiedecuestaのVeredaにはいくつか行ったことがあったけど、けっこう家が点々としてて「集落」って感じがなく。今回のVeredaは街から1時間ちょっと山道を車で走ったら突然ちゃんとした活気のある村っぽいのが現れたので驚き。

前半は、一緒に来てもらった任地の農家さんによる鳥についての教室。内容的に絶対最低でも写真なりで鳥の姿を見せた方が絶対良いのに、コロンビアスタイルでほぼ口頭のみ。案の定途中で飽きてきた一部の子どもたちが「日本語でぼくの名前書いて」と聞いてきたのを皮切りに子ども全員が集まってきて鳥の教室はボイコット状態に…。結局日本語で鳥の体の部位の名前を教える形で一緒に講師となってなんとか最後まで繋ぎました…。

鳥教室の最後は双眼鏡を覗いてみようのコーナー。微笑ましい。

おやつ休憩を挟んで日本文化教室に。8歳~10歳くらいの子どもと聞いていたので、画像だけじゃなく動画も多めに用意したのが功を奏して、鳥教室に申し訳ないくらい終始喰いついて聞いてくれました。

 

今回紹介したのは自分の名前と各漢字の意味、日本のスポーツ、漫画・アニメ・ゲーム、季節ごとの特徴と楽しみ方、地元の新潟の紹介、変わった和食など。

 

気付いたら子どもたちの家族の大人たちもちょこちょこ集まってきていて、「日本人はなんで名前と苗字が一つづつなんだ?」「スーパーマリオは日本のだったの?」「なんで日本人はなんでも生で食べるんだ?」など大人からもけっこう質問が飛んできました。

後半は折り紙教室。作った後も遊べる方が楽しめるだろうと思い、箱と飛行機をレクチャー。

CPが用意してくれた折り紙。そこらへんで売ってたよーとのこと。最初は普通の紙を測って疑似折り紙を作ろうと思ってたので助かりました。折り紙を教えるなんてべた過ぎて逆にないだろうなんて派遣前は思ってましたが、やっぱりあるもんですね笑

 

プレゼンの中でだんとつで一番リアクションが大きかったのは、馬刺し。

CPは帰りに急に笑い出して、何かと思ったら、「作業してて画像は見てなかったけど、馬の生肉って言葉が聞こえたとき驚いたよ笑」と。ちなみにCPは2015年にJICAのプログラムで3カ月、筑波と沖縄に滞在経験がありますが馬刺しは知らなかったようですね。

あとは海藻類は匂いが強すぎて全部だめだったと。磯の香りですかね?日本人からすると特に調理後のは匂いは感じないですが…。

 

コロンビアでは他の国以上に日本人気が高い印象です。

ぼくの一番仲の良い同僚も、ぼくが着任した当初から「いつか日本に行くために貯金をしている」と言っていたのですが、最近話したときに「いつ日本に帰るんだっけ?それに合わせて日本に行けるようにしたい。」と言っていてけっこう本気なんだなと。

ぼくは日本人としての誇りとか愛国心が特別高いわけではないと思いますが、そういうふうに言ってくれるのはとても嬉しいですね。

 

今回の子どもたちへのプレゼンも、直接的にはぼくの仕事と直結はしないですが、特に田舎の子はアジア人が珍しいと思うので、こういった希望があれば今後もやっていきたいなと思います。