コロンビアに来て早くも半年が経過しました。
最近は食事とか、少しづづ日本が恋しくなることが増えてきました。
特に最近は沖縄に行きたい欲が高まっています。
赴任前に仕事を辞めてすぐ九州・沖縄の旅に行ったけど、その時は色々あってメンタルが疲れてて純粋に旅を楽しめなくて惰性でふらふらしてたみたいになってしまい…。今思えばめちゃくちゃ良いところだったなーと思い、日本に帰ったらまずは九州・沖縄の島を旅したいなと早くも帰国した後のことを考えてしまっています。
活動に関しては、最近はまたボゴタ出張がありました。
目的は大使館で天皇誕生日のパーティー、JICA理事長がコロンビア視察に来られて大学で講演があったのでそれに出席して食事会、KOICA(JICAの韓国版的な)ボランティアが3名活動している施設の見学と交流会など。
KOICAとの交流会はかなり興味深かったです。
ボランティア3名が活動している施設は主に退役軍人のため(一般の利用者さんもいます)のリハビリ施設で、KOICAが51%を出資。総合病院の中にプールやジムがあるような施設でした。
また、手足の一部を失っている利用者さんも多いので、障がいのある人たちのバレーボールやフェンシングなどのチームもあったります。バレーチームは国際レベルの強さだったり、他の競技では東京パラリンピックに出た人もいるそうです。
施設内の写真を載せていいか分からないので、施設のURLを貼っておきます。
Dirección de Veteranos y Rehabilitación Inclusiva - DIVRI - Inicio
そして自身の活動ですが、残り1年半でのプロジェクトを計画中で、配属先と揉んでいるところです。
ざっくりいうとJICAのSHEP(市場志向型農業振興)というアプローチを参考に、「作ってから売る」から「売るために作る」へ意識改革を促し、市場が求めているものを把握し、そのうえでどの時期に、何の作物を作るかを計画していくというものです。
フェーズとしては4段階あり、
①プロジェクトの説明・募集と農家の状況把握
既に各街ごとに農家のマーケティング委員会は存在しています。そこでプロジェクトの説明をして、挑戦してみたいという人を募って委員会を設立。
そして参加者には、普及員側が状況を把握のするためのアンケート、農家さんが自身の収穫量や売上を把握するためのアンケートを書いてもらいます。
②調査
実際に市場や八百屋に行き、情報収集をします。人気の商品、価格の変動、時期による需要の変化など…。
調査というとおおげさな感じですが、各自が時間がある時にふらっと街に下りて、店の人とおしゃべりしてたら結果的に情報がたくさん集まったという軽い感じでできるようになればベストかなと思います。個人的にも、配属先としても、更には世界的にも「Sostenibilidad(持続可能)」が大きなテーマなので。
③栽培計画
情報が集まったら、実際に何のいつ、どれくらい作るかを会議で決めてもらいます。
これもぼくや配属先の支援がなくても継続できるよう、農家の方誰かに司会をしてもらい、自立を促します。
④技術指導
栽培計画を達成するために必要な栽培技術の指導です。これについてはぼくは全くの素人なので、配属先の人たちに丸投げする形なってしまう旨お願いしています。
ざっとこんな流れです。
支援している農家の方々の多くは「自分たちが食べるために作って、余ったものを売る」というスタンスです。なのでこのプロジェクトがその前提を全く反対からいくものになるので、参加しないという人もいると思います。
しかし中には、既にそれなりに栽培技術があり、多様な種類の作物を作っている農家やVereda(農家を構成するグループの単位。日本語だと「集落」が近い表現だけど、それよりももっと小さい)によってはががっつりマーケティングをして売るための栽培計画をしたいという人もいます。
まずはそういう人たちとプロジェクトを進めて、もし成果を残せたらその情報を他の人にも共有して、輪を広げていければと思います。
あとは交通機関の問題で延期になりましたが、El Carmenの農家さんから、子どもたちに折り紙などの日本文化を教えてほしいという依頼があり近々実施予定なのでそれも楽しみです。
だらだらして気づいたら1年、2年とあっという間に任期が終わってしまっていそうなので、早めに早めに動いていきたいです。