IDEA ~青年海外協力隊 en Colombia~

青年海外協力隊/2019年度3次隊→2022年度7次隊/コロンビア/マーケティング

病院に行った話と後任ボランティアの募集?

先日、初めて診療のために任地の病院に行ってきました。

原因は、左足の甲の激痛。サッカー中に軸足に思いっきり足裏タックルが入り、2,3日はまともに歩けず…。サッカー仲間たちからもかなり心配されて、足の写真撮って送れって言われたり、「Yo recomiendo(お薦めする)」を連呼され病院に行くように促されているうちに段々不安になり、JICAに相談したところ今から予約取るから今すぐに向かってくれと。

 

病院は提携している国際病院があるので、そこの"Urgencia(救急)"に行くようにとのこと。かなり混んでいて建物の外にも行列ができていましたが、予約があると伝えるとすんなり通してくれて、10分くらいで受付を済ませることができました。

 

診療自体も意外とスムーズ。血圧と脈拍の測定、問診をして、ベッドに寝るように言われ何をするのかと思いきやまさかの痛み止めの注射。しかも打つ位置はお尻と腰の中間くらい(足の鎮痛だとこの位置が当たり前なのかな?)。外国での注射なんてめちゃくちゃビビったけど、全く痛みはなく良かったです…。が、注射を刺した周辺の割と広範囲に何かがある感覚がしばらく残り、かなり気持ち悪い…。注射から4日経過した今も、注射した位置ピンポイントに椅子の背もたれとかが当たると違和感が…。

 

それからレントゲン検査。レントゲンは待ち時間が長くて、普通の廊下みたいなところで立ちで30分待たされました。

コロンビアの病院(この病院だけ?)は廊下にもストレッチャーに寝ている人がずらーっといて、その雰囲気もなんだか怖かったです…。

 

そしてレントゲンが終わって診察に戻ると、懸念していた骨にはダメージがなく打撲だけで、4・5日すれば痛みも引くだろうとのこと。それまでサッカーはしちゃだめだよ笑、と冗談を言ったり、優しい女医さんで良かったです。

 

とりあえず包帯をぐるぐる巻きにして、痛み止めを処方してもらって、もう再診の必要はなしということで治療は終了。

翌日は運悪く配属先全体での会議があって色んな人にその足どうしたんだと突っ込まれてしまいました笑

靴が履けないくらいに包帯ぐるぐる巻きになったのは人生初。
この間、県知事訪問もありスーツに片足サンダル姿は恥ずかしかった…。

 

2日後くらいにレントゲンの検査の結果がメールで来ました。日本にもこのシステムはあるんですかね?

 

今まで病院に掛かることは日本でもあまりなかったのに、外国の病院なんて言語の問題もあるしめちゃくちゃ怖いなーと思ってたけど、いざ行ってみるとそこまで意思疎通ができないシーンもなかったし、何かあったら今度はすぐに来るようにしようと思えたので良い経験ということで結果オーライです。

街中には、日本のコンビニ以上の密度でどこにでもドラッグストアがあります。24時間営業の店舗も珍しくなく、お菓子や飲み物も売っていてコンビニみたいな機能もあります。薬は店員さんに口頭でこういう薬が欲しいと伝えると選んでくれます。処方箋があると値段が安くなるそうです。

 

そして通院翌日の午後は、JICAコロンビア支所長や調整員の方が配属先に来て、着任から半年に行われる今後の活動計画発表会や諸々の打ち合わせが。

 

活動計画自体は既に配属先内で発表していたので改めて準備したりとかはなかったのですが、今回個人的に一番気になっていたのが後任のボランティアについて。

 

1カ月前くらいに調整員の方から電話があり、ぼくの配属先から次期ボランティアの要請が上がってきたので状況を教えてほしいと。

職種はまさかのコンピューター技術。そもそも農家の人ってパソコン持ってるの?などの当然の質問を聞かれましたが、ぼくが知る限りではほとんどの人はスマホは持っているけど、パソコンは持っていないような…。しかも求める語学レベルがそこそこ高く設定されている…。

 

後日ちょうどカウンターパートに、Excelでこんな表を作ることはできるかと聞かれたので、流れでさらっと要請について聞くと、配属先内で農家のデータを集計したりする内部的な意義と、農家の方にパソコンの使い方を教える外部的な意義で要請を出したと。

そこでこちらからも、日本人なら会社とかで働いていた人なら基本的なパソコンの使い方は分かるし、この内容で要請すると多分パソコンの知識以外はあまりない人が来るので、高いレベルを求めているんじゃなければもったいない要請だよーみたいなことは伝えました。

ちなみにこの時にぼくのスペイン語レベルはどれくらい?と聞かれたので多分中級くらいと答えると、じゃあ中級で要請しとくわみたいな感じだったので、申請した語学レベルは特に深い意味はなく、前任者と同じレベルだったらいいかなくらいの感じでしたね。

いつも農家の方との会議はこんな感じ。農家の方はもちろん、同僚の人もパソコンで資料を映してみたいなこともぼく以外は一切しません。内部用資料はもちろんWordなりExcelなりを使っているけど。

 

要請自体は既に進んでいて今回の報告会では要請書も既に出来上がっていたので見せてもらいましたが、メインの目的としては農家のリーダーたちに生産に関するデータをまとめる方法を教えてほしいというもの。

言ってしまえば、WordとかExcelの基本的なことだけ分かれば事足りるかなと。

なんならコロンビアにもこれくらいのことなら教えられる人がたくさんいるはずだし(というか配属先の管理部の人たちで充分では?)、わざわざ言語的に意思疎通に難のある外国人を呼ぶ必要はないかなと。

他の職種なら、国によってやり方や仕組みが違ったりしていて、レベルや言語の壁に関係なく外国の知識を学ぶという意義があるけど、WordやExcelの基礎を教えるだけならそのメリットもないし…。

 

サッカーで日本人がリーガ・エスパニョーラで活躍できないのと似た状況ですね。日本人とスペイン人はプレースタイルが似ているから、だったらコミュニケーションも取れないしなんなら技術レベルも低い人を、わざわざ外国人枠を使ってまでチームに入れるメリットがないみたいな。

 

以前、なんで配属先とボランティアのミスマッチがよく起きるのか?みたいなことを書いたと思いますが、今回の件でなんとなく理由が分かりました。

 

ぼくの配属先のケースですが、例えば確かにマーケティング(収入向上)は必要なことかと思います。が、そのために何が必要という具体案がなく(そもそも知識がなくて仕方のない場合もある)、分野だけでボランティアの申請をすることがあるんだと思います。給料も払う必要ないので、ノーリスクですしね。

 

今回の件は現ボランティア(自分)が所属中の為、現任者にニーズをヒアリングできたことから要請を練り直す方向で誘導できましたが、そうでなければ調整員の方も実際にその組織で働いている訳ではないので、申請されたら基本的には受け入れるスタンスになってしまうんだと思います。

 

ぼくは協力隊に合格する前は、やるなら新規の案件が良いなと思っていましたが、今回の件で継続案件の方がメリットが大きいのかなとも思ってきました。

 

ただ、単純に次期ボランティアの要請があったこと自体は良かったです。もし自分が全くプラスになっていないと思われていたら、次期要請も上がらなかったはずなので、その点は少し安心しました。

 

次の募集に間に合わせるためには4月中に要請を確定させないといけないので、それまでにカウンターパートと話し合って、こちらで引き取れる内容は引き取ろうと考えています。この要請でボランティアが来ても、やること少なすぎて確実に暇になっちゃう気がしますし、データ集計もマーケティングの一部ですしね。

 

残り1年半、自分としてもやることの幅を広げていきたいです。