コロンビア人に来て8カ月、国内旅行も行ったりして色々なコロンビア料理を食べました。
その中で、美味しいものももちろんたくさんありますが、やはり不思議なものもいくつかあります。なんとなくコロンビア人の味覚の傾向も分かってきたので、少し紹介を。
◆レストランの味に厳しい?
日本人がレストランに言って、期待外れの味だった時「美味しくなかった」と表現することが多いと思いますが、これは文字通り美味しくはない=普通の味だった、値段の割には微妙だったという意味が大半になると思います。
本当に食べたくない程不味い(嫌いな食材が使われていたとかではなく、料理として)ということは日本のレストランではほとんどないはずです。
しかしコロンビア人は美味しくないものに対してはけっこう厳しめです。
例えば、配属先全体の会議の時、会場となった外部の施設でみんなでお昼を食べたのですが、その時出てきたトマトスープがかなり不味いとみんなかなり残していました(スペインの冷製トマトニンニクスープのガスパチョからニンニクをなくした感じ)。ぼくも確かに決して美味しいとは思わないけど、食べられない程ではなかったので普通に食べ進めてたら、同僚たちに無理して食べることないんだよ、とまあまあ強めに心配されたことがあります笑
また、コロンビア人はっきりと美味しくないものに対してFeo(醜い、ひどい、など強めな言葉)と言います。
誰かと食事に行って微妙だったなーと思った後、外に出て今のご飯どうだった?と聞かれたら最初は気を使って美味しかったと答えてたんですが、自分が微妙だと思った時にこの質問をされる=他の人はもっと悪く思ってるということが分かってきたので、最近は遠慮せずに正直に言うようになりました。
確かにコロンビアでは正直レベルの低いレストランがちょこちょこあります。日本ではだいたいのレストランのレベルが4~10だとすると、コロンビアでは1~3もなくはないといった感じでしょうか。ただ、それにしても食べるのを拒否する程のは外国人である自分の味覚でもなかなかないです。それでもほとんど食べずに残してしまう現地人も中にはいるので、やはりコロンビア人は味に対して厳しいのかなという印象です。
◆意外と薄味好き?
コロンビアの一般的な料理は、シンプルなものが多いです。肉を焼いて塩コショウだけ、チーズを乗せるだけなど。
その代わり、米を炊く前に軽く味付けして油で炒めてからお湯にかけます。
個人的には味の深みがなくて最近はコロンビアの日常的な料理にかなり飽きてきました…。
◆酒も好きだし甘いもの大好き
日本人では酒好きな人は甘いものが好きじゃないっていう傾向がありますが、こっちの人はそんなことはありません。老若男女問わずみんな甘いもの大好きです。ケーキでもアイスでもバクバク食べます。
◆コントラスト大好き
コロンビア人は味のコントラスト(しょっぱい×甘い)が大好きです。ぼくはスイーツは大好きだけど普通の食事で甘い味付けのものがあまり好きではないので(選択肢があるなら照り焼きは絶対頼まないくらい)、若干抵抗があるものもいくつかあります。
・フライドチキン×ハチミツ
これはコロンビアの食事で一番衝撃だったかもしれません。コロンビアではフライドチキンが大人気です。KFC以外にも、大きなチェーン店がいくつかあります。
どの店でも、テーブルにケチャップとハチミツ2種類のボトルが置いてあったり、持ち帰りでも必ずハチミツの小袋が付いてきます。
これは最初かなり抵抗がありましたが、ちょこちょこ試してみると確かに悪くないです。今では2ピース頼んだら小さい方の一つはハチミツで食べるようになりました。
・甘いもの×チーズ
これもかなりよく見かけます。スイーツに、パスタにかけるようなチーズが大量にかかっています。これは未だに慣れない…というか多分慣れることはないかなーと思ってます。
他にも強烈なのが、ホットチョコレート(ココア)にチーズを入れる食べ方。まだ↑の2つは分からなくはないけど、これはちょっと意味不明…。一度食べたことはあるけど別々の方が良いかな…。
・アボカド×塩
日本でこの食べ方があるのかは分からないけど、コロンビアではアボカドには塩をかけて食べます。日本でもアボカドはサラダとして食べることが多いので、ドレッシングがかかった状態で食べることを考えると日本人からしてもそこまで変ではないかもですね。個人的にははわざわざ塩かけなくても良いかなって感じです。
こんな感じで、コロンビア人の味覚は日本人と異なる部分があります。良い意味で面白いなと思うこともあれば、ちょっと受け入れられないなという部分もあります。
個人的には、やはり30年間日本の味で育ったので、日本食の方が合いますね。
とは言え折角異国にいるので、ストレスにならない程度に異国の味も楽しみたいと思います。