IDEA ~青年海外協力隊 en Colombia~

青年海外協力隊/2019年度3次隊→2022年度7次隊/コロンビア/マーケティング

活動共有の機会と小ネタ集

ここ最近、活動を共有する機会がいくつかありました。

 

◆クロスロード

協力隊の広報誌「クロスロード」の「派遣国の横顔」のコーナーが11月号はコロンビアでした。そこで派遣中の隊員として活動紹介と、コラム用の小ネタを提供させて頂きました。

 

クロスロード 2023年11月号 | パンフレット | JICA海外協力隊

 

オンラインでも見れるので興味のある方はぜひ。

丁度1年が経過したタイミングで取材があったので、これまで半期の活動を見返す良い機会にもなりました。

 

◆SHEP勉強会

JICAのSHEPの部署から、活動のヒアリングと、SHEP勉強会でケース共有の依頼があり、発表させて頂きました。

自分も他の隊員のSHEPを取り入れた活動を聞きたかったのですが、これから活動を始めるという参加者が多かった印象でした。

 

こういった一つの確立されたプロジェクトがあるメリットは、活動の共有と意見交換ができることだと思うので、このような場はもっと設けてもらえればより良い活動に繋がると思います。

 

 

ここからは、あえて紹介する程ではなかったけど日常生活で一応写真に収めたものを一挙に。

たまに事務所の近くで見かける救急車。この青狸がいればお医者さんカバンでどんな病気やケガも一発。

韓国雑貨の店で見かけた日本の商品。

配属先では、日本の企業同様に年一回ストレスチェックのアンケートがあります。

芝刈り機で公共場所の草刈り。道路に刈った草が飛ばないようにしてくれるのはありがたいけど、そのガードする人材2人いる…?ポールとかで代用できるような…。コロンビアではこういう途上国あるあるの「いやそれいる?」みたいな光景はあまり見ないので、余計に目立ちました。

ハロウィンの時の幹線道路。仮装した子どもがレストランに入ってお菓子をねだったりしていて、日本よりもちゃんとしたハロウィンを楽しんでいる印象です。同僚に日本でもハロウィンはやるのか聞かれて、「あるけど最近はクレイジーな若者が集まって路上で酒飲んで騒いだりゴミ捨てたりするから問題になってるよ」と話すと、「コロンビアの毎週土曜と同じだね」と返され、そう考えると日本は平和だなと…。

同僚の誕生日に家に遊びに行きました。恐らくけっこう貧しめのエリア。子どもたちの間ではコマが流行っていて、全国大会もあるそうです。

農家訪問の時に雨が降ってくると現れた巨大ミミズ。そのまま「水ミミズ」という名前らしいです(正式名かは不明)。こんな感じの50cmくらいの大きさのミミズがうようよと現れました…。

新市場開催 → 需要と供給のTaller & 配属先のバレンタイン旅行 en 2023

先日、SHEPに参加しているVereda(集落みたいな感じ)の依頼で、そのVereda近くの大きめのVeredaで新たな市場を開催しました。

 

というのも、そのVeredaは市の中心まで車で2時間程かかるかなり奥地にあるところにあり、街の市場に販売に来るのが難しいため、何か販売経路が欲しいと。そこで同僚がその場所で市場を開催することを提案したところ、農家さんも乗り気になって開催の運びとなりました。

 

正直そんなに人が集まるのかは疑問でしたが、日曜日のミサに合わせて準備をしたので、山奥のVeredaとは思えないくらいの大賑わいでした。

 

ただ、開催前に問題もあって、いざ当日が近づいてきたタイミングで、「売るものがない」と農家さんが言ってきたそうです。なんとか開催はできましたが、正直市場とは言えないくらいの品数の少なさ…。

 

この件にメインで携わっていたマーケティング担当の同僚も、なんで今更そんなこと言ってくるんだ、みたいな愚痴をこぼしていました…。

奥のテーブルに置かれているのが全ての商品。隣に置いてあるアンケートに答えてくれた人に配る用の本の方がなんなら目立つくらい。

 

何はともあれ開催にはこじつけられて、農家自身で市場を開いてものを売るという経験ができたのは大きな一歩かなと思います。

 

そしてこの市場をより盛り上げるための対策として、チームの会議で「生産品目多様化の為の農業技術の支援」をしていこうということになりました。で、何の作物を作っていくかという話になったとき、カウンターパートから「SHEPの市場調査を先に持ってきて、そのうえで品目決定すればいいんじゃない?」という提案があり、そのスキームで進めていくこととなりました。

 

そして農家たちに市場調査を農家に提案してみましたが…、ほとんどリアクションがなく…。これこれこういう目的で調査するけどどう?という聞き方をしたのですが、それでも「何のために行くの?」という質問を返されてしまいました。

 

そこで、その状況で無理やり市場に連れて行ってもやらされてる感もあるだろうし、目的を理解せずにやっても良い成果は得られないと思ったので一旦調査はペンディングに。

 

で、思いついたのが「需要と供給とは何ぞや?」ということを説明しなければということ。

 

今までのマーケティングのTallerは、複数の日本の農家のためのマーケティングの本の内容を整理して、簡潔にかつコロンビアの状況に合わせるような形で資料を作ったり説明してきましたが、そもそも需要と供給とは?というテーマになると基礎の基礎過ぎるのか本やネットでもあまり詳しく載っておらず、7割方を自分の元々ある知識で一から作成しました。

 

少し驚いたのが、Tallerの冒頭で、「需要と供給という言葉を知っていますか?」という質問をした時、「まあ、なんとなく」くらいの回答が返ってくると思っていたのですが、実際には全員が「知らない」ときっぱり。この瞬間、今までやってきたTallerももっとシンプルにする必要があったのではないかと思ってしまいました。

 

とはいえ需要と供給については少し理解してくれたようで、多少は市場を調査することに前向きになってくれたように感じています。

 

そんな感じで、ここ最近は同僚(都市部の人)と農家の時間の正確さや前述の通り直前で売るものがないって言ってくる自由さや学力なんかは差をかなり感じるようになります。差があること自体は早い段階から分かってはいましたが、ここ最近はよりギャップを強く感じています。

 

例えば、農家との大きな会議がある場合、同僚たちは「何時までに〇〇に着かなきゃだから、6時10分にタクシーで拾うね」みたいな10分刻みで時間設定をします。で、タクシーを拾うまでの時間とかがあって多少はずれますが、実際にほぼ時間通りに来てくれて、予定された会議の開始時間までに準備を終わらせていることがほとんどです。が、実際に時間通りに来ている農家さんは少数で、30分くらい経過した時点でそこそこ集まって、1時間経ったらようやく揃うくらいの感じです。

 

もちろん、他の発展途上の国に比べると、全然正確な方だし、なんなら先進国の人でももっと時間にルーズな人もいます。が、都市圏の人と農家のギャップという意味では(もちろん他の国でもあるとおもいますが)、同じ国の同じエリアの人なのに、結構な差を感じます。

 

これからTallerやら何かをするときは、このことをよく念頭に置いて進めていければと思います。

 

■配属先の福利厚生旅行

今年もコロンビアのバレンタイン月間の9月に、配属先の福利厚生日帰り旅行があり、7月同様、とあるFinca(山の中にあるイベント会場やらプールやら色んな施設があるところ)に行ってきました。

今回もなぜか最初にエクササイズをやらされたけど、途中から何人かでばっくれてバレーボールへ笑

 

その後はプールに…と思ったけど前回の場所以上に水が汚すぎて躊躇してたら、仲の良いメンバーたちが山奥の川まで行くというので便乗。

 

昼食後は、コロンビアの伝統スポーツ「Tejo」を。大小ある鉄球から自分に合ったサイズを選んで、地面に刺さっている3つの棒に向かって投げて倒すという、要するにクラシカルなボーリング。

 

こっちはTejoの短距離版で、ヨーヨーみたいな円柱型の鉄を的に埋め込んだ爆竹に向けて投げる的当てみたいな。

 

今回もAmigo secretoという要するにプレゼント交換会がありました。ぼくはお菓子と、DECATHLONというフランスに本社があるユニクロのスポーツ版みたいな店の商品券をもらいました。けっこう利用してる店なのでかなり実用的で嬉しい。

 

9月は事務所にこんな感じでメッセージを書くスペースが。

 

もう来年のこのイベントには参加しないんだなーと思うと、残り時間が少なくなっているのを実感します。こういったイベントも存分に楽しんでいきたいです。

1年

コロンビアに来て1年が経ちました。

あと半期、逆算して色々残せるようにやっていきたいです。

 

【最近の活動】

◆市場の集客向上

今まではマーケティング面での活動はほぼ一人でしていたので、結構難しいことが多々ありました。が、7月にようやくマーケティング担当のスタッフが着任したので、活動の幅が増えたり、直接色々提案できるようになりました。

 

最近は、Piedecuestaの市場の集客向上に着手していて、アドバイザー兼サポートみたいな感じで関わっています。

全販売員から少しづつ商品を提供してもらって、くじで当たった人にプレゼントしたり。

 

今のところ、配属先で準備から実行まで全て完結させるやり方しかしていないので、徐々に農家自身で自発的に企画して、必要なところだけ関与する形にしていければいいかなと思っています。

 

◆SHEP

SHEPは改めて農家の人にプロジェクトの目的や効果を説明した方がいいのでは、となり、改めて参加者に別の角度から説明会を実施する予定です。

JICAのSHEPを担当しているチームに問い合わせをして、資料をかき集めているところです。

9月中には再説明と、農作物の収穫量の記録方法をやり方のレクチャーを農業技師の同僚に付いてきてもらって完了させたいです。

 

マーケティング本作成

新たにチームのディレクターから依頼された仕事です。

前任のボランティアが、ミミズコンポストの本を作成したのが好評だったらしく、ぼくにも残り一年でマーケティングの説明の本を作成してほしいと。

今まではTallerの説明用に作った資料を、口頭での説明なしでも分かるように編集していたものをドライブに残していたのですが、確かに一冊で1から10まで流れで解説があった方が理解がしやすいかなと思ったので、同意して作成を始めています。

こんな感じで電子書籍と紙の本を同時に確認しつつ噛み砕いていくスタイル。

 

【報告会】

8月は1週間丸々首都のボゴタに行って、中間報告や健康診断をしてきました。

 

報告会前にホテルのロビーでカウンターパートを待っていたら、そこそこ大きな地震が発生しました。ホテルの従業員は泣き出す人もいたり、状況が落ち着いてから移動したら、近くの大きな公園が避難してきた人でごった返していたりとけっこう街がパニック状態でした。コロンビアも地震が多い国ですが、やはり建物の耐震の問題とかで被害が起こるリスクが日本よりも大きいんですかね…。

中間報告の様子

 

今回のボゴタ出張はけっこう時間に余裕があったので、アウトレットで残り1年のスパイクを買ったりとか個人的な用事を済ませることができました。

特に今回の出張の裏テーマくらい重要だったのが、専門家の方のお話を聞くこと。平和構築プロジェクトで農家支援をしている専門家が2名ボゴタで活動されていて、2月くらいからタイミングを調整してようやく都合を合わせることができました。

連れて行って頂いたJICA事務所近くのカフェ。専門家の一人はコロンビアに来てからコーヒーへのこだわりが強くなったそうで、お薦めのゲイシャ種をごちそうしてもらいました。酸味に全振りしたような味で、初めての味わい。

 

専門家の活動はぼくの支援対象よりも更に貧困層がターゲットでしたが、現在の活動以外にも色々とお話が聞けて非常に参考になりました。

 

【サッカー】

最近は火曜日と土曜日の週2回フットサルをしています。土曜日の方は元々火曜日のメンバー経由で誘われていたので不定期参加だったのですが、最近は主催者から直接誘ってもらえるようになったので毎週プレーの機会が得られています。火曜日のより広めのコートなので好きだったのですが、最近はなぜか男女ミックスになってきて、少しやりづらい…。

最初にやっていた金曜日のサッカーは、今年から小石だらけのグラウンドに変わって、かなり滑りやすくて面白くないし、単純にかなり危険(実際に一回ファール受けて倒れたときに膝が石に直撃して3日くらい痛みが続いた…)なので、完全に引退です。

 

【誕生日】

コロンビアに来て初の誕生日を迎えました。

配属先では、毎月末に事務所の食堂でその月の誕生日の人を祝うイベントをしているのですが、それとは別に誕生日の翌日に同じチームの同僚と管理部でわざわざお祝いをしてくれました。

普通に会議だと思ってパソコン持っていったらこの感じで恥ずかしかった…。

配属先全体の誕生日イベントではメッセージカードをもらいました。

 

来年の誕生日は帰国直前。今から少し寂しさを感じます。

 

 

こんな感じの最近ですが、SHEPを導入していることからインタビューやらヒアリングやらの機会が増えてきました。成功でも失敗でも、踏んできたプロセスとそれによる結果をしっかり記録に残して、他の人にも伝えられるようにしていきたいです。

配属先の福利厚生旅行その2 & 会計のTallerその2

コロンビアに来て約11ヶ月が過ぎました。

今までは3ヶ月過ぎた、半年過ぎたって頭の中でカウントして、先は長いな~、少し日本に帰りたいな~なんて思っていました。

折り返し地点が近づいた今、あと〇ヶ月というカウントダウン方式になると思うと、一気に残された時間がかなり少ないように感じています。

やれることはやり切って任期を終えられるように今から逆算して行動していきたいですね。

 

◆配属先の福利厚生旅行

任地に到着して早々の昨年の9月以来の、配属先の福利厚生の日帰り旅行がありました。

今回は山の中にある施設でのんびりする旅。が、到着早々になぜかビリーズブートキャンプみたいながっつりエクササイズのダンスをみんなでするという謎…。

バギーに乗ったり乗馬ができるみたいな事前情報があったけど、結局ほぼ全員プールで水風船遊びに終始笑 コロンビアの人はプールで遊ぶのが大好きな印象です。ここの水の色がかなりエメラルドグリーンでプール上がってすぐに喉が痛くなって焦った…。

 

あとは同僚の、協力隊のドイツ版みたいなプログラムで働いていたドイツ人の同僚の任期が終わったのでちょっとした送別会をしたり、6月誕生日の同僚たちの誕生日会をやったり(いつもは事務所で隔月くらいで開催してる)。

 

ドイツ人の同僚は当初の任期3年だったのを延長して結局7年働いたそうです。元々南米をバックパッカーして、コロンビアとブラジルが大好きになったので働きたかったと(理由は南米で一番loco(クレイジー)だったから)。今ではコロンビア人の奥さんもいて、一旦はドイツに帰るけどすぐにコロンビアに戻ってきたいと。個人的には数少ない仲の良い同僚だったし、ほとんど事務所には来ない人だったけど同じ外国人ということもあって、その同僚の存在はなんとなく心強かったので残念です。

 

◆会計のTaller

6月からSHEPを始めて、今は農家の人たちの自分たちの状況把握の期間です。

が、一番問題なのはやはり帳簿を付けている人がほとんどいないこと。

昨年11月あたりにも会計のTallerをして、それからしっかり記録を付けているという農家もいますが、支援対象の農家はたくさんいるので、継続する必要がありました。

ここのVeredaに来るのは3回目。同僚に言われて初めて気づいたけど、奥に見えるのがMesa de los Santosという町。Mesaはテーブルと言う意味で、文字通り山の頂上がまっ平らになってる不思議な地形。

雨が降りそうだから先に農作業を終わらせたい、ということで最初は雑草除去の手伝い。

 

今回は少しでも帳簿の記録に前向きになってもらうように、帳簿だけじゃなくて電卓も配属先に買ってもらって参加者にプレゼントしました。

 

配属先に用意してもらった電卓がこれ。KADIOってまさかCASIOのパクリ…?
日本では100均でも電卓が買えますが、こちらでは最低500円くらいします。

 

今回はとりあえずこの一回でできるだけ収支の記録に前向きになってもらいという思いで、なぜ記録が必要なのか、どういうメリットがあるのかというのをじっくり説明しました。農家によっては、高齢な人だと字の読み書きが苦手という人もいるのですが、今回の参加者は30~40代の女性のみだったので割とすんなりと記録の仕方も理解してくれたようで助かりました。

 

SHEPで需要に適した生産を農家自身でできるようになるのが理想ですが、最低でも収支の記録の定着だけは任期中に実現したいと思っています。

 

あとは最近新しい同僚が入って、

①配属先でサポートしている農家が何人か販売している市場の来場者増加

②その市場が遠くて市場での販売に参加できないVeredaの農家たちで別の場所で市場の開催

という2つのプロジェクトを一緒に進めることになりました。

どちらも面白そうな内容ではあるので、SHEPと並行してしっかり進めていきたいです。

SHEP始動

2月に配属先でプレゼンをしてから、延期に延期を重ねてようやく今月6月にSHEPアプローチを始動させることができました。

 

SHEPとは、JICAのグローバル・アジェンダ(異なる国・任地で同じ課題を持っている活動を連携させるプログラム)の一環で、Smallholder Horticulture Empowerment & Promotionの略です。

小規模園芸農家支援のアプローチで、「作って売る」から「売るために作る」への意識変革を起こし、営農スキルや栽培スキル向上によって農家の所得向上を目指すといったものです。

SHEPはピエデクエスタの先進的な2つのVereda(集落)の人たちをとりあえずの対象とすることに。

もう一方のVeredaでプロジェクト説明。

SHEPの第一歩は農家の状況把握。農業やマーケティング技術を確認するためのアンケートは雛形があるけど、同僚たちがコロンビア仕様に改編してくれました。実際に農家さんたちに書いてもらう時も、字を書くのが苦手な人の代筆をしてくれたり、各項目の細かい解説をしてくれたりととても助かりました。感謝。

ピエデクエスタの町から車で山道を2時間弱かけてようやく到着するVereda。ここに来るときはいつも天気が悪かったけど、今回は晴天で標高も高いので絶景!

6月頭に初回の説明会を実施するつもりでプロジェクター持って準備万端でVeredaに向かったのに、オレンジとミカンのワイン作りで一日が終わりリスケ…。

正直アプローチの雛形はあるとはいえ、コロンビア仕様に手を加えながら進めていく必要があるので今の段階ではかなり手探りです。

ですが早速「会計のTallerをしてほしい」という声があったりと、農家さんの方から必要なことを教えてくれるととても助かります。

まずは信頼関係を築いて自発的に色々教えてもらえるようにならなきゃです。

最近の出来事まとめ

最近は特に大きな出来事もなく(というよりもコロンビアの生活に慣れてきたからか新しい発見とかが減ってきた)、ここ1カ月くらいの細々したトピックをまとめたいと思います。

 

◆活動

ここ最近は、正直停滞しています。

2月末にSHEPのプレゼンをして、3月後半に農家の方との会議で始める予定だったのですが、天候不良で中止に。で、その代替日も決まらず多分会議自体が流れて、続報を待つことに。こちらからもちょくちょくジャブを打っていたのですが、「配属先内で会議してから決めるからちょっと待って」と。

で、ようやく5月頭に一番先進的なVereda(集落)の人たちと会議の場を設けるから、そこでプレゼンしてみてと。が、言われた日の2日前になっても続報がなく、確認すると翌週の木曜日になったと。で、正直期待していなかったですが、その延期日が近づいてもやはり何も言われなかったのでこちらからは特に何も言わず、案の定流れたようで。一応今のところ6月9日で確定となりましたが、果たして予定通りに開催されるか…。

 

配属先の人たちはとにかく会議が長いです。

5月はカウンターパートや普段農家の人たちの訪問をしているメンバーで今後の流れを決める会議を1日中、3週間続けてました。さすがに計画策定に時間を取られすぎ…。

管理部の人たちも相変わらずそんなぼくの状況をフォローしてくれているのですが、やはりもどかしいですね…。

 

◆体調不良

コロンビアに来て最初の3カ月くらいは体が適応できていなかったからか、頻繁に風邪やら発熱やらがありました。今年に入ってからは全く問題なく(怪我はしたけど)過ごせるようになってきたなーと思ってたら、とある日曜日の朝、激しい腹痛で目が覚め、その日は胃からくる気持ち悪さで身動きが取れないレベルでダウンしてしまいました。

翌日以降も動けない程ではないけど胃の辺りの気持ち悪さと下痢が収まらず、発症から4日後くらいに病院に行くことにしました。結果は胃腸炎

薬を4種類くらい処方してもらったおかげで、その2日後くらいには回復しました。

処方してもらった薬の一つ。最初パッと見たとき、形状的に自分で注射するのかと思って焦ったけど飲み薬だった…。勘違いする人が多いのか、よくよく見たら注射じゃないよのマークが付いていた…。水と一緒じゃなくてそのまま飲めると薬局の人に言われたけど、確かにほぼ無味無臭の水みたいな感じで苦みとかはなくすんなり飲めた。

 

この時医者や同僚に「屋台で何か買って食べた?」というのをよく聞かれました。コロンビアでは屋台のエンパナーダ屋がたくさんあり、中には油交換などの衛生管理がしっかりしていないところも多いらしく、注意しなければならないと。

今のところ完全な屋台での食べ物には手を出していないのですが、改めて注意しなきゃですね(ちなみに今回のは2週連続で週3サッカーをしたから体が疲れていたのかなという予想…)。

 

そういえば、2月末に負った怪我も、未だに完治しておらず。サッカーは普通にしてるけど、やっぱり左足で強く踏み込むと痛みがぶり返すので多分無意識に右足でしか踏み込まないようになってる…。よくよく調べてみたら、恐らく骨挫傷ってのが症状に完全に一致してるのでこれかなと。

 

◆カラオケ

同僚たちに誘われて、10人くらいでカラオケに行ってきました。

世界中どこに行っても「KARAOKE」はありますが、海外で行くのは初だったので、どんなシステムなのかは興味がありました。

日本と違って部屋に分かれていなくて、普通のバーにマイクとスピーカーがある、くらいなのは知っていましたが、驚いたのは音源。まさかのYouTubeにカラオケ用としてアップされているボーカル抜きの動画を流すだけ。他の国でもこういう感じなんですかね?

ちなみにコロンビアでも少しお高めのカラオケに行けば、部屋が分かれているそうです。

マイクを持ってない人も含めてみんなで熱唱。一部の人はやはりダンスも開始。

 

ハンバーガーウィーク "BURGER MASTER"

コロンビアでは毎年、全国で"BURGER MASTER"というイベントが開催されます。この期間は、加盟店は1種類のハンバーガーのみを提供するようになるのですが、その値段が16mil(≒500円)。普段はだいたいどこも30mil(≒950円)前後なので、ほぼ半額です。どの店のハンバーガーも150gの肉+他の具もたっぷりというボリュームなので、かなり格安です。

任地のブカラマンガは、ファストフードがかなり盛んで、ぼくの家の周りも飲食店はかなりあるのですが、その半分(どころか2/3くらい?)くらいはハンバーガー屋です。

普段はハンバーガーは週1に抑えているのですが、この週はせっかくなので4店舗に行ってみました。

最初に同僚とお昼に行った店。店内の席はすぐには入れたけど、持ち帰りの列がとんでもないことになっていた…。

ベーコンやChicharrón(豚の皮の唐揚げ)が入った重めのバーガー

今回のイベントの加盟店ではないけど、よく使う2つのハンバーガー屋の一つ。肉180gのバーガーが19mil(≒600円)と普段から破格の安さ。メニューは1種類だけど、肉をダブル・トリプルにすることができるのでいつもダブルで注文。それでも27mil(≒850円)と他の店舗ならノーマルなバーガーと同じくらいの金額。

 

こちらの人は、日本とは逆でハンバーガーは夜に食べる物です。ハンバーガー屋も17時くらいから開くところがほとんどです。ただ、この期間だけは加盟店は昼から夜まで営業していて、ぼくのマンションの目の前の店も夜は大行列でした。それでも昼はピークの時間に行ってもそこまで行列はなく、重いものを夜に食べたくないぼくにとってはありがたい、「ハンバーガー=夕食」という文化でした笑

 

◆Día de Japón

同僚から、「何か日本食を作ってくれ」と依頼があったので、同僚3人と内1人の家族を家に招待しました。

日本食材のオンラインショップで何かないか探したところ、バーモントカレーが売っていたのでそれを作ることに。

一箱35,800ペソ(≒1,100円)とやはり高い…。ですがかなり好評だったので良かったです。

 

一緒にインスタントの味噌汁も出したのですが、言い出しっぺの同僚はリアクション的に味噌汁の方がより気に入ったようで。「この海藻はかなり新鮮だけど日本から持ってきたの?」と聞かれましたがそれインスタントだよと答えると驚いた様子。

 

その後は、任地に来てからずっと行こうと言っていた日本カフェへ。オーナーが日本に滞在していたことがあるらしく、そこそこ本格的でしかも値段も普通のカフェと同じくらい。

抹茶ラテ(8,900ペソ≒280円)。普段のコーヒーは砂糖大量なのにこれは甘さも味の濃さも控えめ…。他にもタコ焼き6個(14milペソ≒440円)も注文。野菜も具に入っていて主張が強かったですが、悪くなかったです。

そんな感じで日本づくめの1日でした。

 

 

6月からはようやくSHEPも開始できそうなので、こう少し活動を充実させていければと思います。

農家の子どもたちへ日本文化教室開催

5月1日(月)は祝日で世間的には3連休でしたが、そんな中ハードスケジュールな出張に行ってきました。

2カ月くらい前にEl Carmen de Chucuríの農家の方から依頼があった、Vereda(集落)の子どもたちに日本の文化や折り紙を教えるためです。

 

土曜の17時発のバスに乗ってホテルに22時半到着、翌日は5時発と4時間睡眠くらいでVeredaへ向かいます。

 

が、この移動でトラブルが。土砂崩れで道が塞がれて立往生。復旧の見込みはありそうだったので少し引き返して一応店をやっている農家で朝食を食べつつ待機することに。

最初は農家の人がいなくて(まだ睡眠中?)、現れるのを待つ間眠すぎて30分くらい仮眠できたので助かりました…。

今まではPiedecuestaのVeredaにはいくつか行ったことがあったけど、けっこう家が点々としてて「集落」って感じがなく。今回のVeredaは街から1時間ちょっと山道を車で走ったら突然ちゃんとした活気のある村っぽいのが現れたので驚き。

前半は、一緒に来てもらった任地の農家さんによる鳥についての教室。内容的に絶対最低でも写真なりで鳥の姿を見せた方が絶対良いのに、コロンビアスタイルでほぼ口頭のみ。案の定途中で飽きてきた一部の子どもたちが「日本語でぼくの名前書いて」と聞いてきたのを皮切りに子ども全員が集まってきて鳥の教室はボイコット状態に…。結局日本語で鳥の体の部位の名前を教える形で一緒に講師となってなんとか最後まで繋ぎました…。

鳥教室の最後は双眼鏡を覗いてみようのコーナー。微笑ましい。

おやつ休憩を挟んで日本文化教室に。8歳~10歳くらいの子どもと聞いていたので、画像だけじゃなく動画も多めに用意したのが功を奏して、鳥教室に申し訳ないくらい終始喰いついて聞いてくれました。

 

今回紹介したのは自分の名前と各漢字の意味、日本のスポーツ、漫画・アニメ・ゲーム、季節ごとの特徴と楽しみ方、地元の新潟の紹介、変わった和食など。

 

気付いたら子どもたちの家族の大人たちもちょこちょこ集まってきていて、「日本人はなんで名前と苗字が一つづつなんだ?」「スーパーマリオは日本のだったの?」「なんで日本人はなんでも生で食べるんだ?」など大人からもけっこう質問が飛んできました。

後半は折り紙教室。作った後も遊べる方が楽しめるだろうと思い、箱と飛行機をレクチャー。

CPが用意してくれた折り紙。そこらへんで売ってたよーとのこと。最初は普通の紙を測って疑似折り紙を作ろうと思ってたので助かりました。折り紙を教えるなんてべた過ぎて逆にないだろうなんて派遣前は思ってましたが、やっぱりあるもんですね笑

 

プレゼンの中でだんとつで一番リアクションが大きかったのは、馬刺し。

CPは帰りに急に笑い出して、何かと思ったら、「作業してて画像は見てなかったけど、馬の生肉って言葉が聞こえたとき驚いたよ笑」と。ちなみにCPは2015年にJICAのプログラムで3カ月、筑波と沖縄に滞在経験がありますが馬刺しは知らなかったようですね。

あとは海藻類は匂いが強すぎて全部だめだったと。磯の香りですかね?日本人からすると特に調理後のは匂いは感じないですが…。

 

コロンビアでは他の国以上に日本人気が高い印象です。

ぼくの一番仲の良い同僚も、ぼくが着任した当初から「いつか日本に行くために貯金をしている」と言っていたのですが、最近話したときに「いつ日本に帰るんだっけ?それに合わせて日本に行けるようにしたい。」と言っていてけっこう本気なんだなと。

ぼくは日本人としての誇りとか愛国心が特別高いわけではないと思いますが、そういうふうに言ってくれるのはとても嬉しいですね。

 

今回の子どもたちへのプレゼンも、直接的にはぼくの仕事と直結はしないですが、特に田舎の子はアジア人が珍しいと思うので、こういった希望があれば今後もやっていきたいなと思います。