IDEA ~青年海外協力隊 en Colombia~

青年海外協力隊/2019年度3次隊→2022年度7次隊/コロンビア/マーケティング

コロンビア人の味覚

コロンビア人に来て8カ月、国内旅行も行ったりして色々なコロンビア料理を食べました。

その中で、美味しいものももちろんたくさんありますが、やはり不思議なものもいくつかあります。なんとなくコロンビア人の味覚の傾向も分かってきたので、少し紹介を。

 

◆レストランの味に厳しい?

日本人がレストランに言って、期待外れの味だった時「美味しくなかった」と表現することが多いと思いますが、これは文字通り美味しくはない=普通の味だった、値段の割には微妙だったという意味が大半になると思います。

本当に食べたくない程不味い(嫌いな食材が使われていたとかではなく、料理として)ということは日本のレストランではほとんどないはずです。

 

しかしコロンビア人は美味しくないものに対してはけっこう厳しめです。

例えば、配属先全体の会議の時、会場となった外部の施設でみんなでお昼を食べたのですが、その時出てきたトマトスープがかなり不味いとみんなかなり残していました(スペインの冷製トマトニンニクスープのガスパチョからニンニクをなくした感じ)。ぼくも確かに決して美味しいとは思わないけど、食べられない程ではなかったので普通に食べ進めてたら、同僚たちに無理して食べることないんだよ、とまあまあ強めに心配されたことがあります笑

 

また、コロンビア人はっきりと美味しくないものに対してFeo(醜い、ひどい、など強めな言葉)と言います。

誰かと食事に行って微妙だったなーと思った後、外に出て今のご飯どうだった?と聞かれたら最初は気を使って美味しかったと答えてたんですが、自分が微妙だと思った時にこの質問をされる=他の人はもっと悪く思ってるということが分かってきたので、最近は遠慮せずに正直に言うようになりました。

 

確かにコロンビアでは正直レベルの低いレストランがちょこちょこあります。日本ではだいたいのレストランのレベルが4~10だとすると、コロンビアでは1~3もなくはないといった感じでしょうか。ただ、それにしても食べるのを拒否する程のは外国人である自分の味覚でもなかなかないです。それでもほとんど食べずに残してしまう現地人も中にはいるので、やはりコロンビア人は味に対して厳しいのかなという印象です。

 

◆意外と薄味好き?

コロンビアの一般的な料理は、シンプルなものが多いです。肉を焼いて塩コショウだけ、チーズを乗せるだけなど。

その代わり、米を炊く前に軽く味付けして油で炒めてからお湯にかけます。

個人的には味の深みがなくて最近はコロンビアの日常的な料理にかなり飽きてきました…。

 

◆酒も好きだし甘いもの大好き

日本人では酒好きな人は甘いものが好きじゃないっていう傾向がありますが、こっちの人はそんなことはありません。老若男女問わずみんな甘いもの大好きです。ケーキでもアイスでもバクバク食べます。

本場スペインのチュロスは、砂糖をまぶして食べるか、プレーンのものにチョコを付けて食べるかの2択です。コロンビアで食べたチュロスは砂糖+チョコの激アマ仕様です…。

 

コントラスト大好き

コロンビア人は味のコントラスト(しょっぱい×甘い)が大好きです。ぼくはスイーツは大好きだけど普通の食事で甘い味付けのものがあまり好きではないので(選択肢があるなら照り焼きは絶対頼まないくらい)、若干抵抗があるものもいくつかあります。

 

・フライドチキン×ハチミツ

これはコロンビアの食事で一番衝撃だったかもしれません。コロンビアではフライドチキンが大人気です。KFC以外にも、大きなチェーン店がいくつかあります。

どの店でも、テーブルにケチャップとハチミツ2種類のボトルが置いてあったり、持ち帰りでも必ずハチミツの小袋が付いてきます。

これは最初かなり抵抗がありましたが、ちょこちょこ試してみると確かに悪くないです。今では2ピース頼んだら小さい方の一つはハチミツで食べるようになりました。

 

・甘いもの×チーズ

これもかなりよく見かけます。スイーツに、パスタにかけるようなチーズが大量にかかっています。これは未だに慣れない…というか多分慣れることはないかなーと思ってます。

隣町のフロリダブランカで有名なObleas。薄いパリパリした生地にフルーツやクリームとチーズを挟んだもの。チーズがなければって感じだった…。

コロンビアステーキの店で提供される完熟バナナにもチーズがたっぷり。最初の一口は美味しいけど、それ以降は単体で食べたいなと思ってしまう…

 

他にも強烈なのが、ホットチョコレート(ココア)にチーズを入れる食べ方。まだ↑の2つは分からなくはないけど、これはちょっと意味不明…。一度食べたことはあるけど別々の方が良いかな…。

 

・アボカド×塩

日本でこの食べ方があるのかは分からないけど、コロンビアではアボカドには塩をかけて食べます。日本でもアボカドはサラダとして食べることが多いので、ドレッシングがかかった状態で食べることを考えると日本人からしてもそこまで変ではないかもですね。個人的にははわざわざ塩かけなくても良いかなって感じです。

こんな感じでカットされたアボカドがそのまま提供される形です。サラダに入っている以外で、調理されたアボカドは見たことがないです…。

 

こんな感じで、コロンビア人の味覚は日本人と異なる部分があります。良い意味で面白いなと思うこともあれば、ちょっと受け入れられないなという部分もあります。

個人的には、やはり30年間日本の味で育ったので、日本食の方が合いますね。

とは言え折角異国にいるので、ストレスにならない程度に異国の味も楽しみたいと思います。

 

Semana Santa国内旅行②(レティシア~シパキラ)

※本記事内には虫や動物の写真が掲載してあるので、苦手な方はご注意ください。

 

前回、Mundo Amazónicoでの消化不良ツアーを終え、このままではレティシアを去ることはできないと、ホテルに戻って30分だけ休憩(というかカメラやらスマホの充電)して、町に繰り出すことに。

 

目的はナイトツアーの参加。

まず最初に適当な代理店に行くと、その日はその店ではナイトツアーがない(空きがない?)とのことで断念。その店の隣に、ホテルに併設されている代理店があったので聞いてみるとなんとナイトツアーがあると!ただ、ホテルの併設ということもあってか、帰りはホテル解散で送迎はないので運転手に交渉してみてくれとのこと。

若干不安に感じつつも、ツアー参加を優先して予約。丁度1時間後の17時半に出発なので適当に夕食を食べて少し早めに戻ると既に参加者が揃っていたようで、長靴を借りて早速出発。

 

目的地は車で45分程走ったところ。運転手の人がガイドさんなのかと思ったら、現地にある森の中の家に住んでいる仙人のような人がガイドさんらしく…。

ちょっと見た目的に大丈夫か?という感じの人でしたが、見た目で判断するのは良くないと思い、フラットな気持ちで説明を受けましたが…

コカでできたこの粉を少しだけ喉の奥に置いて飲み込むと元気になって眠気が吹っ飛ぶよとか、この粉を鼻の下に付けて吸い込むと痛みを感じにくくなるよとかやばそうな薬を色々勧めてきました…。もちろん毒のある動物や植物がいるので万が一の時のための対策でというのは分かるのですが…。少しだけと言いつつ、本人はがんがん飲んでました笑 ぼくはどれも試さなかったけど、自分以外の参加者はすんなりと受け入れていたのがまた驚き…。

 

で、ぼくらのグループの他にもう一組来るのでもう少し待ってということだったのですが、30分程でそのグループが到着。ようやく出発できると思ったら、説明を受けてる時にガイドさんが把握してなかった別のグループがまた到着。そのグループに改めて説明をしてたらまた同じように別グループが到着。結局ぼくらが到着してから1時間後にようやく出発できました。

タランチュラ

ワニの子ども。子どもがいるってことは大きい大人のワニもまさかいたのか…?

暗闇で光るキノコ。写真だと緑色だけど、実際は水色っぽく発光してます。

 

所要時間は2時間丁度くらいでした。そこまで多くの種類の動植物を見れたわけではないのですが、タランチュラなんかはそうそう見れるものではないので満足です。アナコンダを見れることもあるそうで、ちょっと怖いけど見たかった…。参加費は160milペソ(≒4,600円)とやや割高。

 

そして22時前くらいに出発したホテルに到着し、運転手に自分が泊っているホテルまで送ってもらえないかと交渉すると、ホテルの場所が分からないのでそこでトゥクトゥクを拾えと。一応無事に帰れましたが、この時間に放置はちょっとうーんって感じでした。

 

とにかくこれでレティシア観光は終了。

率直な感想としては、せっかく良い観光資源があるのにもったいないなというのが一番です。例えば、

スペイン語が話せないと難しい

ホテルや旅行代理店、ガイドさんなど、スペイン語しか話せない人も多いです。英語のツアーもあるかもしれませんが、割高になるかと思います。

・観光客向けレストランがない

町中には地元の人が行くような簡素なレストランしかありません。ツアーに参加すれば昼食込のことも多いので、それをあてにするのがベストかもです。

空港もそこそこ大きいのに制限エリアを超えるとまさかの店が一つもなく、けっこう困りました。

・ツアーの質にばらつきがある

段取りが悪かったり、無駄に解説が長かったりと、どのツアーも完全に満足と言えるのがありませんでした。会社によっても変わるかもしれませんが、もう少し地域として各旅行会社やホテルなどの連携があった方が観光客としては過ごしやすいかなとも思いました。

・町中のネット環境が悪い

町のどこにいてもネットが繋がりにくかったです。これは、ぼくが使っているキャリアが田舎に弱いという特徴があるからかもですが。また、2つのホテルに泊まりましたが、どちらもWi-Fiがかなり弱く、情報収集ができませんでした。

 

こんな感じで、ややもやもやが残ったものの、貴重な体験でした。

 

②シパキラ

シパキラは、塩の生産で繫栄した町で、最大の見どころは採掘場を利用した「塩の教会」。町自体も昔の雰囲気を残しています。

ボゴタからは50km程離れており、バスで2時間となっていますが、実際は30分程で着きました。

シパキラの中心、プリンシパル公園と大聖堂

外観からかなり期待を持った大聖堂の内部。レンガが特徴的で、ようやくコロンビアの教会で好きなものに出会えた。

プリンシパル公園から徒歩15分程で塩の教会の入り口に。標高2,600mでかなり坂道を上っていくのでけっこうきついです。入場料は一番安いので大人98milペソ(≒2,800円)と有名な世界遺産並の金額。コロンビア居住者なら外国人でもコロンビア価格を適用してくれるので、61milペソ(≒1,800円)で入れました。それでも高い…。

こんな感じの十字架がある14のエリアをまずは進みます。なんか東南アジアとか、暑いエリアの国ってこういう色鮮やかなライトアップが好きな印象。個人的には素材殺しな気がして好きではない…。

メインの16mの十字架がある教会エリア。カメラが光を拾ってかなり明るく見えるけど、実際はもっと落ち着いた明るさです。

教会の十字架側から見た景色。

十字架にはプロジェクションマッピングが映し出されたり。なんか色々と派手。

大聖堂エリアを抜けるとカフェやらお土産屋やらがかなりにぎわっていて、そこを更に抜けるとエメラルドの坑道見学コーナーがありました。コロンビアではエメラルドの生産量が世界の70%以上を占めています。

帰りはこの列車に乗って地上へ。一度に70人しか乗れないため、45分くらい並びました…。

 

シパキラは行く前からそこまで期待していませんでしたが、その想像通りって感じでした。塩の教会よりも、むしろ大聖堂の方に感動しました。

ただ、ボゴタからはすぐに行けますし飲食店なんかもかなりたくさんあるので、ボゴタからの日帰り旅にはぴったりかもしれません。

 

そんな感じで今回の旅は終了。

楽しめはしたけどもやもやも残る、何とも言えない旅でした。次回の長期休暇の時には任国外旅行が解禁されていることを祈ります。

Semana Santa国内旅行①(レティシア)

※本記事内には虫や動物の写真が掲載してあるので、苦手な方はご注意ください。

 

4月6日(木)と7日(金)はSemana Snata(受難週、説明は省くけどキリスト教にとって大切な1週間)のため祝日。配属先は3日(月)から1週間丸々公休だったので、今回もコロンビア国内旅行に行ってきました。

 

レティシア

レティシアはコロンビアの南端にある、ブラジルとペルーの国境に接する小さな町です。この町はアマゾン川に隣接していて、色々な自然や動物を見ることができます。

レティシア空港。外観も中もきれいです。入航時、荷物受け取り場にあるカウンターで35milペソ(≒1,000円)の入航税を払う必要があります。自然維持などのためなんでしょうね。


今回レティシアでは3泊の予定。最初の1泊だけはレティシアでもかなり高級な部類に入るホテル(といっても1泊8,000円程)を取りました。

 

レティシアのだいたいのホテルでは各種ツアーの予約代行をしてくれるので早速聞いてみると、一番オーソドックスなPuerto nariñoという町までアマゾン川を船で上って行くツアーがあると。ただ、参加人数が一人だけの場合、参加費が1,000milペソ(≒29,000円)で、今のところ他の参加者はいないと。相場は分からなかったのですが、さすがにこれは高すぎるだろうと思い、とりあえず保険で予約だけしてもらい、町中に散歩と昼食を兼ねて代理店を探すことに。

 

レティシアはブラジルのTabatingaという町に地続きになっていて、パスポートなしで入国することができます。

町中にはこんなわくわくする看板が。

歩いて国境を越えても全く実感がないけど、越えてすぐにあるスーパーの看板がポルトガル語。ちなみにレティシアの町中には両替所が異常なほどたくさんあります。

レティシアに戻って最初の食事。町に観光客向けのレストランが全くなく、ようやく見つけたところ(3日いても結局ここしか見当たらなかった)でアマゾン川の魚料理を。この見た目で味がかなり薄く、正直おいしくなかった…。

レストランの各テーブルにあった飾りのボウル。最初は気付かなかったけど何かの幼虫が…。食用らしい。

 

で、このレストランの向かいに旅行代理店があったので入店。聞いてみると、Puerto Nariñoのツアーは昼食やホテル送迎など込みで160milペソ(≒4,600円)とホテルで手配してもらうよりはるかに安い金額だったのでここで予約を済ませて、この日はふらふら町を散歩し現地人向けの適当なレストランで夕食を食べて終了。

 

翌日は朝7時にホテルまでツアー会社が迎えに来てくれて、一旦オフィスに集まって徒歩で船着き場へ。

これは夕方の時の写真だけど船着き場はこんな感じ。

今回のツアーで乗った船。グランデ島の往復で使った船とほぼ同じ。

 

アマゾン川は国境になっていて、川の対岸はペルーになります。ツアーの最初にペルー人参加者を乗せるためにペルーにも上陸しました。

 

そして最初の目的地はアマゾン川に浮かぶ島、Isla de los micos。この島には野生のリスザルが大量に生息しています。船を降りて森の中へ5分程歩いたところで、ガイドさんが口笛を吹いてバナナをかざすと、30匹くらいのリス猿がわらわらと集まってきて、ツアー参加者の肩やら頭やらをぴょんぴょんと跳ね回ってました。

正直、今までは映像でリスザルを見てもかわいいと思わなかったけど、生で見ると確かにかわいい。

タイミング次第では一人にこんなにサルが集中することも。

アマゾン川沿いや島にはインディヘナ(スペイン人到来前の先住民)の人たちが住んでいて、この島にもお土産屋があったりしました。

サルの島の次は昼食のためにまた船で移動し、自然公園へ。
昼食はビュッフェスタイル。鶏肉みたいな見た目だけどアマゾン川で取れた魚がメイン。かなりおいしかった。かなり肉厚で弾力があって、コロンビア料理にしては珍しくかなり味濃いめ。前日の昼食で食べた魚が味が薄すぎたから余計に美味しく感じたのかも。

昼食後はまた移動し、インディヘナの村へ。伝統の踊りを見て、記念撮影が終わるとこの家(?)の中に一瞬でお土産屋がずらり笑

そして最終目的地のPuerto Nariñoへ。レティシアからは85km離れた、人口3,000人程の町。ただ、正直普通の町で高台に登ってアイスを食べて町を1週しただけ。

高台からの眺め。この高台が10mくらいの高さしかないけど、階段がちゃっちくて高所恐怖症を最大限発揮。降りる時、初めて恐怖で足が強張りすぎて腿を攣って、痛みに耐えながらなんとか地上に生還…。

Puerto Nariñoの観光が終わると、1時間程一気に船を走らせてレティシア近くの自然保護地区へ。正直他の場所との違いは良く分からず。一番の見どころはこの蓮の花。

レティシアへ戻るときに虹が!

しかもよく見るとダブル!

 

朝7時にホテルを出発し、4時頃に解散となりました。

翌日はナイトツアーに参加したかったので代理店の事務所戻って聞いてみたところ、泊りがけのツアーでしかナイトツアーはないとのこと。一旦諦めてこの日から2泊するホテルへ送迎してもらいました。

 

今度のホテルは1泊2,000円程ですが、シングルルームで専用のバスルーム付き。予約サイトでかなり色んな宿を見ましたが、ダントツできれいだったのと中心から少し離れているけどレビューの評価がかなり高かったのでここにしました。

 

で、ここでもホテルの人にツアーを聞いてみると、すぐにガイドさんに連絡を取ってくれて、すぐに来るから直接話を聞いてみてとのこと。

で、本当に5分くらいで来てもらうと、午前中インディヘナの村を訪ねて交流と昼食、午後はアマゾン川とは別の川に行って泳いで、夕食を食べて夜はナイトツアーと朝9時から夜9時までのツアーを提案されました。

内容的にはかなり興味があったのですが、ここでも参加人数が今のところ一人で、複数人いないと開催しないので明日の朝連絡すると。もし中止の場合は別のアクティビティを案内してくれるとも言ってくれたのでとりあえず予定が埋まって一安心。ちなみに参加費は昼夜食込みで320milペソ(≒9,200円)くらいだったかと思います。これも参加人数によって安くなると。だとしたら最初のホテルで提案された1,000milってなんだったんだ…。

 

そして翌朝、6時半頃連絡があり、やはり他の参加者が集まらず中止に。

で、代わりに提案されたのがMundo Amazónicoという自然公園のツアー参加。ざっくり概要を聞いて8時にホテルに迎えに来てくれるということだったので行ってみることに。正直あまり期待してなかったのですが、その期待すらもはるかに下回ることに…。

 

ホテルからトゥクトゥクで20分程で公園に到着。ガイドさんは本当に連れてきてくれただけで、あとは公園のスタッフさんに身をゆだねることに。基本的にスタッフさんがツアーのような形でグループに付きっきりで案内や解説をしてくれます。

公園はこのようにいくつかのルートが設定されています。

 

最初は植物観察のルートを。コロンビアではコーヒーと並んでアロマティカというハーブティーをよく飲むのですが、その原料となる5つの葉を見たり食べたりしました。

実際に後程この公園で作っているアロマティカを飲ませてもらったのですが、いつも飲んでいるものと大分味が違いました。一般的なものはとにかく酸味が強く。個人的にはあまり好きではないです。

ここのアロマティカは、味はほとんどないのですがミントのような強い香りと、甘み、山椒を食べた後のような舌がひりつく辛みがありました。

アロマティカに使われる葉の1種。食べてみると砂糖みたいにめちゃくちゃ甘くて、これのおかげでアロマティカに甘みがあったんだと思います。他にも辛みの元の花も食べてみました。

蜂。人を刺さない種類らしいです。コロンビアではハチミツもかなり生産されています。

パイナップルの実。こんな感じで生えるとは知らなかった…。

 

この後はインディヘナの昔の住居を再現した家の中でまさかの1時間半くらいただただインディヘナの生活の話を口頭で聞かされるというなんのためにせっかく現地にいるんだという時間が…。コロンビアらしいといえばそれまでですが…。

 

そして最初の説明で一番気になっていたアマゾン川に住む生き物が見れるコーナーへ。

が、ちょっとした熱帯魚を飼うくらいの水槽が20個くらいあるだけでかなりしょぼい…。完全な期待外れでした。その後は医療用の植物観察。ここでも無駄にただ説明を聞くだけの時間が15分程あってフラストレーションが…。

アマゾン川に住むウナギ。

昼食は園内のレストランで。これも前日の昼食とかなり似た味でおいしかった。右の布切れみたいなのはかなりもちもちしてて、ジャムをつけて食べるとかなり美味。アフリカ料理にこんなのありそう。

 

そして午後は園内のトレッキングコース散策に。所要時間は1時間でしたが、その間に止まってここに何があるよーとかの解説をしてくれたのは5回ほど。しかも前日に大量に見たリスザル2匹くらいを遠くから見る時間もあったり。要はあんまり見所がないんでしょうね…。

よく見ると、巣から出てくるタランチュラが。夜行性なので昼は巣の中にいるそうです。

謎のキノコ。

このトレッキングでここでのツアーは終了。ガイドさんが迎えに来てくれていたのでホテルに戻ることに。ちなみに所要時間は9時~15時で、ガイドさんの送迎と昼食込みで140milペソ(≒4,000円)。率直な感想…時間と金の無駄だった。

確かに興味深い点もいくつかはあったものの、無駄に説明が長かったり、特に見所がない区間もあり、体感密度としては2時間くらい。

この日はここのツアーで終わりかなーと考えていたのですが、あまりにも消化不良のため、町に繰り出すことに…。

 

つづく

コロンビアのスペイン語②

コロンビアに来て7カ月。今回は今の時点でのスペイン語について。

 

まず率直に、今でも相手が何言ってるのか全く分からないことは多々あります。

特に、ぼくは仕事で農家の方と話すことがあるのですが、日本と同じで田舎に住んでいる人はアクセントが特徴的で全く慣れることができません。

 

基本的に、サンタンデール県の人は話すスピードが速いと言われています。確かに全体的にスピードは速く、同僚の若い女の子は早口言葉なのかってくらい速かったりします。

 

ただ、一般の人なら自分に対して話しかけられていることなら大体分かるようにはなってきています。恐らく語学の能力というよりも、コロンビアの文化や背景、話し相手の性格や嗜好などが分かってきて、会話の意図を察することができるようになったからだと思います(それも含めて語学力というのかもしれませんが)。

 

なので、例えば同僚同士が雑談している時など、何となくどういうテーマの話をしているのかが分かっても、詳しくは理解できないことはよくあります。まあこれは冷静に考えたら日本語だったとしても、全く自分に関係なかったり、知識のない話だと理解できないので一概に語学面の話ではないかもですが。

 

一般的にはスペイン語は日本人にとって有利と言われていますが、それは発音が簡単だからです。

母音は日本語と同じa,e,i,o,uの5種類、アクセントの位置もほぼ固定、イレギュラーな位置にあるのはアクセント記号がついているので慣れれば発音を間違えるということはほとんどなくなります。

なので発音の問題で相手に言葉が伝わらないということはほぼありません。

 

が、そんな中で唯一、発音の問題でかなりの確率で相手に聞き返されてしまう言葉があります。それがまさかのFútbol。サッカーのことですね。

活動と同じくらい生活の中心になっていることの発音が上手くできないというのはなかなか困ります。

なんでこんな短い単語が通じないのかは未だに理由が分かりません。「Juego al fútbol(私はサッカーをします)」という流れ的に多少発音悪くてもサッカーだろっていう発言でも何それ?って聞き返されることもあります。

なのでその時は「Balompié」という別のサッカーの意味の言葉を使って補足したりします。

 

そしてもちろんコロンビアには、国特有の単語や表現がいくつもあります。

今のところ明確に把握できているものをいくつか紹介します。

 

-Cheveré(いいね)

コロンビア独自のスペイン語の代表。「Muy bien(いいね)」と同義。普通に会話の中でさらっと出てきます。他に「Vacano」もコロンビア特有の「Cheveré」と同義の言葉ですが、使用頻度はそこまで高くないようです。

 

-Marica(多数意味あり)

これはサッカーをしてる時なんかはよく出てきます。というかピッチの中で出てくる言葉の7割くらいを占めています笑

意味としては友達に対する呼びかけですが、他にも特に意味のない掛け声的な感じでも使われるので、例えばサッカーでミスした時なんかも「¡Marica!(くそっ!)」ってよく言います。

スペインだと「Tío(a)」(叔父、叔母が元々の意味だけど、友達に対する呼びかけに使われる)が近いですが、Maricaはより広義的ですね。

 

-Tapabocas(マスク)

「Tapa(蓋)」+「Boca(口)」=マスクです。着任時は街中でマスクをしている人はそこそこ見かけましたが、今ではほとんどいません。が、レストランや店の中には「マスクを必ず着用してください」の掲示が今も残っています。

ぼくはマスクは「Mascarilla」で覚えていたので、最初は違和感しかなかったです。一度だけ、カルタヘナの空港に入るとき、荷物検査の人に「空港ではMascarillaを着けてね」と言われて逆にびっくりしたのを覚えています。

マンションに貼られている、「マスクを着けてください」のパネル。

 

-Su merced(あなた)

辞書には「(古語)貴殿」と書いてありますが、Usted(あなた)と同じ感じだと思いますが、定かではないです…。コロンビアではちょくちょく使われます。というかぼくのカウンターパートと同僚の一人ががけっこうこの言葉を連発するので最初は??って感じでした。

 

-¿Cómo amaneció?  ¿Qué más? ¿Cómo va?(元気?)

挨拶の一つですね。スペインでは「¿Cómo estás?」か「¿Qué tal?」のほぼ2択だったので、最初は会って早々何を聞かれてるんだと?と困惑しました。

「Amanecer」=「夜が明ける」なので、「¿Cómo amaneció?」は何となく納得できますが、そのままの意味で聞いてしまうと、「¿Qué más?」 =「他には?」、「¿Cómo va?」=「どうやって行くの?」になるので最初は本当に謎でした。

 

-BBQ(バーベキュー)

日本人的にはそのままですね。読み方もバーベキューです。スペインでは「Barbacoa」が一般的です。コロンビアには、スペイン語の表現もあるのに英語の表現が一般的になっているものがちょこちょこあります。歴史的背景からなんですかね?

 

-Listo(OK)

主に「用意ができた」、「賢い」の形容詞で使われますが、「OK」としてもよく使われます。スペインでもこの意味で使われることもありますが、頻度的には圧倒的にコロンビアの方が多いです。逆にスペインで多用されていたOKの意味の「Vale」はスペイン程使われません。ぼくは日常的には「Vale」を使う頻度が多いですが、「Listo?(OK?分かった?)」と聞かれた時は、オウム返しで「Listo」と答えてしまいます。

ちなみにスペインでもコロンビアでも英語そのままの「OK」は使います。

 

-A la orden(店員さんが、いらっしゃい・ありがとう)

これも最初は意味が分からなかった言葉です。店に入ったり、店の前を通ると必ずこの言葉で声をかけてきます。スペインでは多分この言い回しはなかったような…。

「仰せのままに」的な感じなのかなーと自分の中で嚙み砕いています。

 

-Sí, señor(a)(はい、その通りです。 はい、もちろんです。)

「Sí」=「はい」、「Señor(a)」=「丁寧な呼びかけ」なので、何も変わった表現ではないんじゃないかと思いますが、このセットが一つのパターンになっています。普通、友達関係で「Señeor(a)」を使うことはないですが、この言い回しはよく使われます。英語で言うと「That’s right」が近いかと思います。

 

-Regalame~(注文の時、私は~をお願いします)

「Regalar」=「プレゼントする」の「Me(私)」に対する命令形です。レストランで注文するとき、「私は~でお願いします」という時にこの表現がよく使われます。違和感が凄いです笑

スペインではシンプルに、「Para mí, ~ por favor(私には、~をお願いします)」が一般的だったと思いますし、ぼくも未だにこの言い方をします。

 

-~ito,ita(縮小辞)

名詞・形容詞の語尾に付けると、「小さい・少ない」や親しみのニュアンスが付与されます。これ自体は正式な文法(?)なので、スペインでも使われますが、コロンビアでは使用頻度が圧倒的に多いです。

特に「Ahora(今)」→「Ahorita」は頻出です。今すぐ的なニュアンスでしょうか?

 

また月日が経つに連れて色々と面白い表現が見つかると思います。

継続してスペイン語については触れていきたいなと思います。

任地の気候と地震

早くも3月も下旬に入りました。

この間あったことと言えば、

 

・怪我

先月末の怪我から丸2週間経過した段階で、ほぼ痛みが無くなっていたのでサッカーに復帰したら、強く踏み込んだ時に激痛が…。それから10日程経過(怪我から25日)しましたがまだ痛みは引かず。でも左足での強い踏み込みや切り返しをしないようにすればなんとかできるくらいにはなりました。

配属先の中庭に咲いていたサクラランの花。テカテカしてて作り物みたいな見た目だけどちゃんと生花。

 

・初めての泊まりの出張

先月初めて行ったEl Carmen de Chucuríへ泊りで出張へ行ってきました。

目的は半日の農家の方との会議だけだったのですが、とにかく移動が長くなってしまうため、泊まりとなりました。

出発日の朝にカウンターパートに会議が入ったので、早朝出発の予定が11時出発となり、15時半頃到着。昼食兼夕食を食べて、街のレストランとかでどこで食材を買ってるかなどの聞き込みを少しだけして初日は終了。

この間は拡張工事中で一方通行になっている箇所が多く、通れる車線を工事の人が順々に変更しています。何か理由があるのか、長いとこだと30分も変えてくれないところもあったり…。あとは舗装されていないでこぼこ道を20kmくらいののろのろ運転で走る間が40分くらいあったりします。


夕食はどうするのかなーと思ったら、カウンターパートがまだお腹空いてないと思うしパンとかヨーグルト買ってくるよとのことだったので、一緒に行くよと言ったのですが、安全面的に待っててと言われ、まだ18時頃で外は薄暗い程度だったのですがお任せすることに。

 

確かにこの街は支援対象の3都市の中では一番小さい街で、外国人も来ないような街なので歩いているとかなり視線を感じるくらいです。なのでアジア人を連れて歩くくらいなら現地人一人の方が確かに安全な気がします。

この日は過去最大の50人くらいの方が参加し、Veredaごとに生産や販売のプロセスを共有しました。

 

で、予想はしてたけど帰りは14時頃出発の予定が16時前頃に。渋滞の時は特に工事区間の道が動かず、21時半頃帰宅と会議よりも移動のつらさの記憶ばかりが残る出張に。

 

ちなみに出張のメリットととして、交通費や宿泊費はもちろん、食事代も全て配属先が負担してくれます。コロンビアでは一般的なのかと思ったら、一般的な企業では食事代の負担は余程大きいところでないとないそうです。やっぱり配属先はお金に余裕あるのかな…?

 

・後任ボランティアの仕事

配属先からコンピューター技術のボランティアの要請を出す予定なので、できることは引き受ける旨カウンターパートと話をしました。とりあえず人事担当と相談してみるから、できることを教えてほしいということでWordに簡単にまとめてお伝え。今後どうなるか…。

 

・プロジェクトの準備

SHEPアプローチの準備をしています。農家の人のマーケティング意識や農業技術を把握するためのアンケートをGoogleフォームで用意したり、配属先用に作ったプロジェクト説明の資料を農家さん用に編集したり。で、20日に会議がある予定だったのでそこで説明と参加者募集をする予定だったのですが、雨で農家さんが街に下りられないため延期に…。

 

こんな感じで雨のせいで農家さんとの会議や農家訪問がキャンセルになることがちょこちょこあります。なので今回はコロンビアの気候について少し紹介を。

 

・基本的な気候

コロンビアは南端の方を赤道が通っています。なので、基本的には年間を通じて気温が大きく変動することはどのエリアもありません。ただ、標高差があるので、地域によっての温度差はあります。

任地のブカラマンガ(標高900mくらい)は晴れの日なら日中は25度~30度くらい、終日雨の日だと20度くらいで半袖短パンだとさすがに寒いくらいにまでになります。

カリブ地方だと標高が低いので30度越えが当たり前ですね。

首都のボゴタは標高が2,600mあって、天気も悪い日が多いので20度を下回ることが大半です。ただ、珍しく晴れると太陽の日差しが強く体感温度がかな高くなったりもします。

 

・実は降雨量は世界一

かなり意外なことに、コロンビアは年間降雨量が世界一です。

2位以降はサントメ・プリンシペ(アフリカの島国らしい)、パプアニューギニア、ソロモン、パナマコスタリカサモアなど、やっぱり赤道帯の国が多いですね。

 

・雨季と乾季

これは任地のブカラマンガの話ですが、だいたい3,4か月おきに雨季と乾季が変わるそうです。ぼくが赴任した9月は雨期で、確かに夕方と夜中に雨が降る日が多かったです。

年間の気温がほぼ変わらないと言っても、現地の人からすると季節はあるようで、12月から2月くらいは夏だそうです。夏と言っても、いつも20後半くらいの気温が最高31度くらいになる程度です。

赤道直下とは言え北半球なのにその期間が夏なのは少し不思議ですね。

 

ただ、最近はコロンビアにも気候変動があるらしく、この周期が少し崩れてきてるそうです。日本も秋がなくなってきてるなんて言われていますが、温暖化の影響か世界のどこでも同じ現象が起こっているようですね。

 

いずれにせよ、コロンビアに来てから早くも雨季→乾季(夏)→雨季と2回も季節が変わったことになります。そう思うと、やっぱり時間の流れは速いなと再認識します。

 

地震

気候とは少し違いますが、コロンビアも日本同様に環太平洋造山帯に属しているので、地震が頻発する国です。同僚曰く、小さい地震なら毎日どこかで起こっているとのこと。

先日、朝4時過ぎに地震がありました。震度3くらいでしたが、目が覚めるには十分な揺れでした。コロンビアでも建物は耐震構造になっているそうですが、恐らく日本の耐震とは基準が違うと思うので、どこまで頑丈かは分かりません。同じ街の16階の部屋に住む同期はかなり揺れを感じたそうです。

最近だと2015年に大きな地震があったそうです。その時は建設中だった高層マンションが被害を受けたそうです。

 

今のところ頻度的には日本よりは少なく感じますが、ぼくが住んでいるのは3階なので低いフロアの物件を選んで良かったなーと(単に家の出入りでエレベーター使うのが面倒くさいだけ)思える地震でした。

病院に行った話と後任ボランティアの募集?

先日、初めて診療のために任地の病院に行ってきました。

原因は、左足の甲の激痛。サッカー中に軸足に思いっきり足裏タックルが入り、2,3日はまともに歩けず…。サッカー仲間たちからもかなり心配されて、足の写真撮って送れって言われたり、「Yo recomiendo(お薦めする)」を連呼され病院に行くように促されているうちに段々不安になり、JICAに相談したところ今から予約取るから今すぐに向かってくれと。

 

病院は提携している国際病院があるので、そこの"Urgencia(救急)"に行くようにとのこと。かなり混んでいて建物の外にも行列ができていましたが、予約があると伝えるとすんなり通してくれて、10分くらいで受付を済ませることができました。

 

診療自体も意外とスムーズ。血圧と脈拍の測定、問診をして、ベッドに寝るように言われ何をするのかと思いきやまさかの痛み止めの注射。しかも打つ位置はお尻と腰の中間くらい(足の鎮痛だとこの位置が当たり前なのかな?)。外国での注射なんてめちゃくちゃビビったけど、全く痛みはなく良かったです…。が、注射を刺した周辺の割と広範囲に何かがある感覚がしばらく残り、かなり気持ち悪い…。注射から4日経過した今も、注射した位置ピンポイントに椅子の背もたれとかが当たると違和感が…。

 

それからレントゲン検査。レントゲンは待ち時間が長くて、普通の廊下みたいなところで立ちで30分待たされました。

コロンビアの病院(この病院だけ?)は廊下にもストレッチャーに寝ている人がずらーっといて、その雰囲気もなんだか怖かったです…。

 

そしてレントゲンが終わって診察に戻ると、懸念していた骨にはダメージがなく打撲だけで、4・5日すれば痛みも引くだろうとのこと。それまでサッカーはしちゃだめだよ笑、と冗談を言ったり、優しい女医さんで良かったです。

 

とりあえず包帯をぐるぐる巻きにして、痛み止めを処方してもらって、もう再診の必要はなしということで治療は終了。

翌日は運悪く配属先全体での会議があって色んな人にその足どうしたんだと突っ込まれてしまいました笑

靴が履けないくらいに包帯ぐるぐる巻きになったのは人生初。
この間、県知事訪問もありスーツに片足サンダル姿は恥ずかしかった…。

 

2日後くらいにレントゲンの検査の結果がメールで来ました。日本にもこのシステムはあるんですかね?

 

今まで病院に掛かることは日本でもあまりなかったのに、外国の病院なんて言語の問題もあるしめちゃくちゃ怖いなーと思ってたけど、いざ行ってみるとそこまで意思疎通ができないシーンもなかったし、何かあったら今度はすぐに来るようにしようと思えたので良い経験ということで結果オーライです。

街中には、日本のコンビニ以上の密度でどこにでもドラッグストアがあります。24時間営業の店舗も珍しくなく、お菓子や飲み物も売っていてコンビニみたいな機能もあります。薬は店員さんに口頭でこういう薬が欲しいと伝えると選んでくれます。処方箋があると値段が安くなるそうです。

 

そして通院翌日の午後は、JICAコロンビア支所長や調整員の方が配属先に来て、着任から半年に行われる今後の活動計画発表会や諸々の打ち合わせが。

 

活動計画自体は既に配属先内で発表していたので改めて準備したりとかはなかったのですが、今回個人的に一番気になっていたのが後任のボランティアについて。

 

1カ月前くらいに調整員の方から電話があり、ぼくの配属先から次期ボランティアの要請が上がってきたので状況を教えてほしいと。

職種はまさかのコンピューター技術。そもそも農家の人ってパソコン持ってるの?などの当然の質問を聞かれましたが、ぼくが知る限りではほとんどの人はスマホは持っているけど、パソコンは持っていないような…。しかも求める語学レベルがそこそこ高く設定されている…。

 

後日ちょうどカウンターパートに、Excelでこんな表を作ることはできるかと聞かれたので、流れでさらっと要請について聞くと、配属先内で農家のデータを集計したりする内部的な意義と、農家の方にパソコンの使い方を教える外部的な意義で要請を出したと。

そこでこちらからも、日本人なら会社とかで働いていた人なら基本的なパソコンの使い方は分かるし、この内容で要請すると多分パソコンの知識以外はあまりない人が来るので、高いレベルを求めているんじゃなければもったいない要請だよーみたいなことは伝えました。

ちなみにこの時にぼくのスペイン語レベルはどれくらい?と聞かれたので多分中級くらいと答えると、じゃあ中級で要請しとくわみたいな感じだったので、申請した語学レベルは特に深い意味はなく、前任者と同じレベルだったらいいかなくらいの感じでしたね。

いつも農家の方との会議はこんな感じ。農家の方はもちろん、同僚の人もパソコンで資料を映してみたいなこともぼく以外は一切しません。内部用資料はもちろんWordなりExcelなりを使っているけど。

 

要請自体は既に進んでいて今回の報告会では要請書も既に出来上がっていたので見せてもらいましたが、メインの目的としては農家のリーダーたちに生産に関するデータをまとめる方法を教えてほしいというもの。

言ってしまえば、WordとかExcelの基本的なことだけ分かれば事足りるかなと。

なんならコロンビアにもこれくらいのことなら教えられる人がたくさんいるはずだし(というか配属先の管理部の人たちで充分では?)、わざわざ言語的に意思疎通に難のある外国人を呼ぶ必要はないかなと。

他の職種なら、国によってやり方や仕組みが違ったりしていて、レベルや言語の壁に関係なく外国の知識を学ぶという意義があるけど、WordやExcelの基礎を教えるだけならそのメリットもないし…。

 

サッカーで日本人がリーガ・エスパニョーラで活躍できないのと似た状況ですね。日本人とスペイン人はプレースタイルが似ているから、だったらコミュニケーションも取れないしなんなら技術レベルも低い人を、わざわざ外国人枠を使ってまでチームに入れるメリットがないみたいな。

 

以前、なんで配属先とボランティアのミスマッチがよく起きるのか?みたいなことを書いたと思いますが、今回の件でなんとなく理由が分かりました。

 

ぼくの配属先のケースですが、例えば確かにマーケティング(収入向上)は必要なことかと思います。が、そのために何が必要という具体案がなく(そもそも知識がなくて仕方のない場合もある)、分野だけでボランティアの申請をすることがあるんだと思います。給料も払う必要ないので、ノーリスクですしね。

 

今回の件は現ボランティア(自分)が所属中の為、現任者にニーズをヒアリングできたことから要請を練り直す方向で誘導できましたが、そうでなければ調整員の方も実際にその組織で働いている訳ではないので、申請されたら基本的には受け入れるスタンスになってしまうんだと思います。

 

ぼくは協力隊に合格する前は、やるなら新規の案件が良いなと思っていましたが、今回の件で継続案件の方がメリットが大きいのかなとも思ってきました。

 

ただ、単純に次期ボランティアの要請があったこと自体は良かったです。もし自分が全くプラスになっていないと思われていたら、次期要請も上がらなかったはずなので、その点は少し安心しました。

 

次の募集に間に合わせるためには4月中に要請を確定させないといけないので、それまでにカウンターパートと話し合って、こちらで引き取れる内容は引き取ろうと考えています。この要請でボランティアが来ても、やること少なすぎて確実に暇になっちゃう気がしますし、データ集計もマーケティングの一部ですしね。

 

残り1年半、自分としてもやることの幅を広げていきたいです。

海がきこえない

コロンビアに来て早くも半年が経過しました。

 

最近は食事とか、少しづづ日本が恋しくなることが増えてきました。

特に最近は沖縄に行きたい欲が高まっています。

赴任前に仕事を辞めてすぐ九州・沖縄の旅に行ったけど、その時は色々あってメンタルが疲れてて純粋に旅を楽しめなくて惰性でふらふらしてたみたいになってしまい…。今思えばめちゃくちゃ良いところだったなーと思い、日本に帰ったらまずは九州・沖縄の島を旅したいなと早くも帰国した後のことを考えてしまっています。

通ぶるわけじゃなくて本当にジブリで一番好きな「海がきこえる」。コロンビアのNetflixではジブリも見れるので、既に3回くらい見ている。最初はスペイン語で見てたけど、やっぱり土佐弁じゃないと魅力が半減するので日本語音声+スペイン語字幕で。

 

活動に関しては、最近はまたボゴタ出張がありました。

目的は大使館で天皇誕生日のパーティー、JICA理事長がコロンビア視察に来られて大学で講演があったのでそれに出席して食事会、KOICA(JICAの韓国版的な)ボランティアが3名活動している施設の見学と交流会など。

 

KOICAとの交流会はかなり興味深かったです。

ボランティア3名が活動している施設は主に退役軍人のため(一般の利用者さんもいます)のリハビリ施設で、KOICAが51%を出資。総合病院の中にプールやジムがあるような施設でした。

また、手足の一部を失っている利用者さんも多いので、障がいのある人たちのバレーボールやフェンシングなどのチームもあったります。バレーチームは国際レベルの強さだったり、他の競技では東京パラリンピックに出た人もいるそうです。

 

施設内の写真を載せていいか分からないので、施設のURLを貼っておきます。

Dirección de Veteranos y Rehabilitación Inclusiva - DIVRI - Inicio

KOICAからもらったグッズ。カードケースやハングル文字が彫られたペン、木のペン立てなど。予算余ってるのかな…?

 

そして自身の活動ですが、残り1年半でのプロジェクトを計画中で、配属先と揉んでいるところです。

 

ざっくりいうとJICAのSHEP(市場志向型農業振興)というアプローチを参考に、「作ってから売る」から「売るために作る」へ意識改革を促し、市場が求めているものを把握し、そのうえでどの時期に、何の作物を作るかを計画していくというものです。

2月頭にようやく初めて行けたEl Carmen de Chucurí。人口2万人弱の、森の中にポツンと現れるオアシスみたいな小さい街。写真は独特な形をした教会。実はJICAと繋がりのある街らしく、実物は見れなかったけどJICAが建てた病院があったり、少し離れたところにある他の街へ続く道もJICAが作ったらしい。

 

フェーズとしては4段階あり、

①プロジェクトの説明・募集と農家の状況把握

既に各街ごとに農家のマーケティング委員会は存在しています。そこでプロジェクトの説明をして、挑戦してみたいという人を募って委員会を設立。

そして参加者には、普及員側が状況を把握のするためのアンケート、農家さんが自身の収穫量や売上を把握するためのアンケートを書いてもらいます。

 

②調査

実際に市場や八百屋に行き、情報収集をします。人気の商品、価格の変動、時期による需要の変化など…。

調査というとおおげさな感じですが、各自が時間がある時にふらっと街に下りて、店の人とおしゃべりしてたら結果的に情報がたくさん集まったという軽い感じでできるようになればベストかなと思います。個人的にも、配属先としても、更には世界的にも「Sostenibilidad(持続可能)」が大きなテーマなので。

 

③栽培計画

情報が集まったら、実際に何のいつ、どれくらい作るかを会議で決めてもらいます。

これもぼくや配属先の支援がなくても継続できるよう、農家の方誰かに司会をしてもらい、自立を促します。

 

④技術指導

栽培計画を達成するために必要な栽培技術の指導です。これについてはぼくは全くの素人なので、配属先の人たちに丸投げする形なってしまう旨お願いしています。

Piedecuestaで農家の方々と会議。各Veredaから生産や販売の方法などをプレゼンして情報交換。

 

ざっとこんな流れです。

支援している農家の方々の多くは「自分たちが食べるために作って、余ったものを売る」というスタンスです。なのでこのプロジェクトがその前提を全く反対からいくものになるので、参加しないという人もいると思います。

しかし中には、既にそれなりに栽培技術があり、多様な種類の作物を作っている農家やVereda(農家を構成するグループの単位。日本語だと「集落」が近い表現だけど、それよりももっと小さい)によってはががっつりマーケティングをして売るための栽培計画をしたいという人もいます。

 

まずはそういう人たちとプロジェクトを進めて、もし成果を残せたらその情報を他の人にも共有して、輪を広げていければと思います。

 

あとは交通機関の問題で延期になりましたが、El Carmenの農家さんから、子どもたちに折り紙などの日本文化を教えてほしいという依頼があり近々実施予定なのでそれも楽しみです。

 

だらだらして気づいたら1年、2年とあっという間に任期が終わってしまっていそうなので、早めに早めに動いていきたいです。