IDEA ~青年海外協力隊 en Colombia~

青年海外協力隊/2019年度3次隊→2022年度7次隊/コロンビア/マーケティング

Semana Santa国内旅行①(レティシア)

※本記事内には虫や動物の写真が掲載してあるので、苦手な方はご注意ください。

 

4月6日(木)と7日(金)はSemana Snata(受難週、説明は省くけどキリスト教にとって大切な1週間)のため祝日。配属先は3日(月)から1週間丸々公休だったので、今回もコロンビア国内旅行に行ってきました。

 

レティシア

レティシアはコロンビアの南端にある、ブラジルとペルーの国境に接する小さな町です。この町はアマゾン川に隣接していて、色々な自然や動物を見ることができます。

レティシア空港。外観も中もきれいです。入航時、荷物受け取り場にあるカウンターで35milペソ(≒1,000円)の入航税を払う必要があります。自然維持などのためなんでしょうね。


今回レティシアでは3泊の予定。最初の1泊だけはレティシアでもかなり高級な部類に入るホテル(といっても1泊8,000円程)を取りました。

 

レティシアのだいたいのホテルでは各種ツアーの予約代行をしてくれるので早速聞いてみると、一番オーソドックスなPuerto nariñoという町までアマゾン川を船で上って行くツアーがあると。ただ、参加人数が一人だけの場合、参加費が1,000milペソ(≒29,000円)で、今のところ他の参加者はいないと。相場は分からなかったのですが、さすがにこれは高すぎるだろうと思い、とりあえず保険で予約だけしてもらい、町中に散歩と昼食を兼ねて代理店を探すことに。

 

レティシアはブラジルのTabatingaという町に地続きになっていて、パスポートなしで入国することができます。

町中にはこんなわくわくする看板が。

歩いて国境を越えても全く実感がないけど、越えてすぐにあるスーパーの看板がポルトガル語。ちなみにレティシアの町中には両替所が異常なほどたくさんあります。

レティシアに戻って最初の食事。町に観光客向けのレストランが全くなく、ようやく見つけたところ(3日いても結局ここしか見当たらなかった)でアマゾン川の魚料理を。この見た目で味がかなり薄く、正直おいしくなかった…。

レストランの各テーブルにあった飾りのボウル。最初は気付かなかったけど何かの幼虫が…。食用らしい。

 

で、このレストランの向かいに旅行代理店があったので入店。聞いてみると、Puerto Nariñoのツアーは昼食やホテル送迎など込みで160milペソ(≒4,600円)とホテルで手配してもらうよりはるかに安い金額だったのでここで予約を済ませて、この日はふらふら町を散歩し現地人向けの適当なレストランで夕食を食べて終了。

 

翌日は朝7時にホテルまでツアー会社が迎えに来てくれて、一旦オフィスに集まって徒歩で船着き場へ。

これは夕方の時の写真だけど船着き場はこんな感じ。

今回のツアーで乗った船。グランデ島の往復で使った船とほぼ同じ。

 

アマゾン川は国境になっていて、川の対岸はペルーになります。ツアーの最初にペルー人参加者を乗せるためにペルーにも上陸しました。

 

そして最初の目的地はアマゾン川に浮かぶ島、Isla de los micos。この島には野生のリスザルが大量に生息しています。船を降りて森の中へ5分程歩いたところで、ガイドさんが口笛を吹いてバナナをかざすと、30匹くらいのリス猿がわらわらと集まってきて、ツアー参加者の肩やら頭やらをぴょんぴょんと跳ね回ってました。

正直、今までは映像でリスザルを見てもかわいいと思わなかったけど、生で見ると確かにかわいい。

タイミング次第では一人にこんなにサルが集中することも。

アマゾン川沿いや島にはインディヘナ(スペイン人到来前の先住民)の人たちが住んでいて、この島にもお土産屋があったりしました。

サルの島の次は昼食のためにまた船で移動し、自然公園へ。
昼食はビュッフェスタイル。鶏肉みたいな見た目だけどアマゾン川で取れた魚がメイン。かなりおいしかった。かなり肉厚で弾力があって、コロンビア料理にしては珍しくかなり味濃いめ。前日の昼食で食べた魚が味が薄すぎたから余計に美味しく感じたのかも。

昼食後はまた移動し、インディヘナの村へ。伝統の踊りを見て、記念撮影が終わるとこの家(?)の中に一瞬でお土産屋がずらり笑

そして最終目的地のPuerto Nariñoへ。レティシアからは85km離れた、人口3,000人程の町。ただ、正直普通の町で高台に登ってアイスを食べて町を1週しただけ。

高台からの眺め。この高台が10mくらいの高さしかないけど、階段がちゃっちくて高所恐怖症を最大限発揮。降りる時、初めて恐怖で足が強張りすぎて腿を攣って、痛みに耐えながらなんとか地上に生還…。

Puerto Nariñoの観光が終わると、1時間程一気に船を走らせてレティシア近くの自然保護地区へ。正直他の場所との違いは良く分からず。一番の見どころはこの蓮の花。

レティシアへ戻るときに虹が!

しかもよく見るとダブル!

 

朝7時にホテルを出発し、4時頃に解散となりました。

翌日はナイトツアーに参加したかったので代理店の事務所戻って聞いてみたところ、泊りがけのツアーでしかナイトツアーはないとのこと。一旦諦めてこの日から2泊するホテルへ送迎してもらいました。

 

今度のホテルは1泊2,000円程ですが、シングルルームで専用のバスルーム付き。予約サイトでかなり色んな宿を見ましたが、ダントツできれいだったのと中心から少し離れているけどレビューの評価がかなり高かったのでここにしました。

 

で、ここでもホテルの人にツアーを聞いてみると、すぐにガイドさんに連絡を取ってくれて、すぐに来るから直接話を聞いてみてとのこと。

で、本当に5分くらいで来てもらうと、午前中インディヘナの村を訪ねて交流と昼食、午後はアマゾン川とは別の川に行って泳いで、夕食を食べて夜はナイトツアーと朝9時から夜9時までのツアーを提案されました。

内容的にはかなり興味があったのですが、ここでも参加人数が今のところ一人で、複数人いないと開催しないので明日の朝連絡すると。もし中止の場合は別のアクティビティを案内してくれるとも言ってくれたのでとりあえず予定が埋まって一安心。ちなみに参加費は昼夜食込みで320milペソ(≒9,200円)くらいだったかと思います。これも参加人数によって安くなると。だとしたら最初のホテルで提案された1,000milってなんだったんだ…。

 

そして翌朝、6時半頃連絡があり、やはり他の参加者が集まらず中止に。

で、代わりに提案されたのがMundo Amazónicoという自然公園のツアー参加。ざっくり概要を聞いて8時にホテルに迎えに来てくれるということだったので行ってみることに。正直あまり期待してなかったのですが、その期待すらもはるかに下回ることに…。

 

ホテルからトゥクトゥクで20分程で公園に到着。ガイドさんは本当に連れてきてくれただけで、あとは公園のスタッフさんに身をゆだねることに。基本的にスタッフさんがツアーのような形でグループに付きっきりで案内や解説をしてくれます。

公園はこのようにいくつかのルートが設定されています。

 

最初は植物観察のルートを。コロンビアではコーヒーと並んでアロマティカというハーブティーをよく飲むのですが、その原料となる5つの葉を見たり食べたりしました。

実際に後程この公園で作っているアロマティカを飲ませてもらったのですが、いつも飲んでいるものと大分味が違いました。一般的なものはとにかく酸味が強く。個人的にはあまり好きではないです。

ここのアロマティカは、味はほとんどないのですがミントのような強い香りと、甘み、山椒を食べた後のような舌がひりつく辛みがありました。

アロマティカに使われる葉の1種。食べてみると砂糖みたいにめちゃくちゃ甘くて、これのおかげでアロマティカに甘みがあったんだと思います。他にも辛みの元の花も食べてみました。

蜂。人を刺さない種類らしいです。コロンビアではハチミツもかなり生産されています。

パイナップルの実。こんな感じで生えるとは知らなかった…。

 

この後はインディヘナの昔の住居を再現した家の中でまさかの1時間半くらいただただインディヘナの生活の話を口頭で聞かされるというなんのためにせっかく現地にいるんだという時間が…。コロンビアらしいといえばそれまでですが…。

 

そして最初の説明で一番気になっていたアマゾン川に住む生き物が見れるコーナーへ。

が、ちょっとした熱帯魚を飼うくらいの水槽が20個くらいあるだけでかなりしょぼい…。完全な期待外れでした。その後は医療用の植物観察。ここでも無駄にただ説明を聞くだけの時間が15分程あってフラストレーションが…。

アマゾン川に住むウナギ。

昼食は園内のレストランで。これも前日の昼食とかなり似た味でおいしかった。右の布切れみたいなのはかなりもちもちしてて、ジャムをつけて食べるとかなり美味。アフリカ料理にこんなのありそう。

 

そして午後は園内のトレッキングコース散策に。所要時間は1時間でしたが、その間に止まってここに何があるよーとかの解説をしてくれたのは5回ほど。しかも前日に大量に見たリスザル2匹くらいを遠くから見る時間もあったり。要はあんまり見所がないんでしょうね…。

よく見ると、巣から出てくるタランチュラが。夜行性なので昼は巣の中にいるそうです。

謎のキノコ。

このトレッキングでここでのツアーは終了。ガイドさんが迎えに来てくれていたのでホテルに戻ることに。ちなみに所要時間は9時~15時で、ガイドさんの送迎と昼食込みで140milペソ(≒4,000円)。率直な感想…時間と金の無駄だった。

確かに興味深い点もいくつかはあったものの、無駄に説明が長かったり、特に見所がない区間もあり、体感密度としては2時間くらい。

この日はここのツアーで終わりかなーと考えていたのですが、あまりにも消化不良のため、町に繰り出すことに…。

 

つづく